おもいがけず雪中キャンプ中!

桜の開花宣言があったばかりというのに、東京も真冬に戻った寒さですね。
学校の春休みに合わせカブ隊は24日から2泊3日の春舎営!甲府の愛宕山で元気に過ごしてきました。

そしてボーイ隊とベンチャー隊。
25日から待ちに待った丹沢でのキャンプに出かけたものの、無常に降り積もる雪に昨夜はスカウトテントが全壊してしまい、屋根のある場所に移動して就寝したそうです。帰京するのは明日の予定ですが、ここまで降るとは予想もしなかったこともあり、リーダーたちは注意深くスカウトを見守り善後策をたてながら過ごしています

ボーイ隊以上のキャンプでは、何もかも自分の力で始めないと、食事も身の回りの片づけも、もちろん課題も進んでいかないことを容赦なく体験していきます。
カブスカウト時代、保護者役のデンリーダーがいつもそばにいてくれてこっそり手伝ってもらったり励ましてもらったのが遠い夢のできごとのよう。
まずは自分のことはできて当たり前で、3歳上の班長のもとで班の一員として自分のできることを見つけ率先して動かざるをえない機会が次々にやってきます。
特に1年目2年目のスカウトはまだ体も小さくて苦しさと悲しさと情けなさで思わず泣いてしまう。

保護者にとっては、そんな過酷な状況はまだ小学生なのにと本当にかわいそうです。
そんなことまでさせなくても…という思いが頭をよぎるのもあたりまえですよね。
でも、そこはぐっと我慢。
スカウトも踏ん張って我慢しているのと同じ、保護者も黙って見守るのです。
「いざという時思いがけず力が出せる」
「1つでも多くの経験から、全体を見ることができる」
「ともだちの存在に自然に感謝できる」
「つらいこともいやなことも、必ず終わりが来ると知っている」
こんな力を身につける大きな一歩と信じて、知らん顔でいましょう。

試練を乗り越えて戻って来たスカウトたちは、疲れてはいても自信を持った存在。
しかも、自宅のありがたみを心底味わっているので屋根があり、壁があり、ごはんが出てくることだって感動できる人になっています。
手の中で可愛がって育ててきた我が子の、思わぬ力強さやすばらしさを発見できる日もそう遠くはありません。

荷物も本人もドロドロできたないのは本当。
あ、あ!玄関ですべてを脱いでふろ場に直行してね!と明るく迎え、お風呂と食事、ゆっくり眠れる時間を用意しておいてあげることが、きっと一番うれしいことですよ。
キスリングの中にどんなものが入っているか…こっそり保護者同士で笑い話にできたらいいですね。