思いがけず雪中キャンプ その後

キャンプ場に向かう蓑毛という場所から一歩山に向かうと、そこはいきなり雪国…
スタッドレスタイヤでもキャンプ場まではとても行けないくらいの深い雪で、しかも雪の重みでテント全壊となってしまっては、これはもう安全第一ということで、ボーイ隊とベンチャー隊は、今朝すぐにキャンプを中止し下山する決定をしたとリーダー一斉メールが回りました。
キャンプ場のオーナーの配慮で、屋根のあるところに泊まらせてもらっていたものの、火をたくこともできず
「朝ご飯はビスケット。お昼ごはんは差し入れていただいたカップヌードル」を食べて、荷物は置いたまま雪道を下山してくるということだったので、東京にいる、今日は自由に動けるリーダーが教会で温かい食事を用意することにしました。

今日は栃木で高校生の登山グループが雪崩に巻き込まれるというニュースもあり、とても痛ましいことでしたが、自然の力には逆らえず、危険とはいつも隣り合わせでいることをしみじみと感じる天候でした。
スカウトはリーダーの不安や心配をよそに、雪と戯れている場面もありましたが、はやり寒くてつらく、一日早い帰京にホッとした様子でした。
なんといっても「重い荷物を置いていってもよい」の指令ににっこり。
そして、下山中オーナーの車でピストン輸送してもらえることになって、さらににっこり。
蓑毛には車でリーダーが出迎えてくれて、本当にうれしかったことでしょう。
教会に15時40分頃到着した時には、家の用事で参加できなかった班長や雪のため入山できなかったベンチャースカウトもすでに待っていて、寒さで真っ赤な頬っぺたをした仲間を出迎え、夕食には少し早いおにぎりや豚汁、だいすきな唐揚げに大喜びでした。

月曜日なので自由に動けるリーダーはとても少なかったものの、この非常事態にそれでもちょっとの時間をやりくりして食事の準備を手伝ったり、せめて甘いものの差し入れを持ってきたりとなんだかんだで集まったリーダーや早めにお迎えに来た保護者とで10人ほどでにぎやかに出迎えることができて、本当によかった。
そして、いつもはちょっと反抗期だったり当たり前に思っているお母さんのお迎えや、神父さまのやわらかなねぎらいの言葉に素直に心から「ありがとう」の気持ちをあらわせた解散のセレモニーは、大雪からの贈り物だったかもしれません。

薪のにおいプンプンで自宅に帰り、まずはあたたかいお風呂。
そして、もしかしたらもうとっくに夢の中かもしれませんね。
さて、来週の日曜日は片づけですよ。
キャンプに参加できるのは素晴らしいことだけど、最後まで片づけてこそ。
みんなで力を合わせ、頑張ろうね!

おもいがけず雪中キャンプ中!

桜の開花宣言があったばかりというのに、東京も真冬に戻った寒さですね。
学校の春休みに合わせカブ隊は24日から2泊3日の春舎営!甲府の愛宕山で元気に過ごしてきました。

そしてボーイ隊とベンチャー隊。
25日から待ちに待った丹沢でのキャンプに出かけたものの、無常に降り積もる雪に昨夜はスカウトテントが全壊してしまい、屋根のある場所に移動して就寝したそうです。帰京するのは明日の予定ですが、ここまで降るとは予想もしなかったこともあり、リーダーたちは注意深くスカウトを見守り善後策をたてながら過ごしています

ボーイ隊以上のキャンプでは、何もかも自分の力で始めないと、食事も身の回りの片づけも、もちろん課題も進んでいかないことを容赦なく体験していきます。
カブスカウト時代、保護者役のデンリーダーがいつもそばにいてくれてこっそり手伝ってもらったり励ましてもらったのが遠い夢のできごとのよう。
まずは自分のことはできて当たり前で、3歳上の班長のもとで班の一員として自分のできることを見つけ率先して動かざるをえない機会が次々にやってきます。
特に1年目2年目のスカウトはまだ体も小さくて苦しさと悲しさと情けなさで思わず泣いてしまう。

保護者にとっては、そんな過酷な状況はまだ小学生なのにと本当にかわいそうです。
そんなことまでさせなくても…という思いが頭をよぎるのもあたりまえですよね。
でも、そこはぐっと我慢。
スカウトも踏ん張って我慢しているのと同じ、保護者も黙って見守るのです。
「いざという時思いがけず力が出せる」
「1つでも多くの経験から、全体を見ることができる」
「ともだちの存在に自然に感謝できる」
「つらいこともいやなことも、必ず終わりが来ると知っている」
こんな力を身につける大きな一歩と信じて、知らん顔でいましょう。

試練を乗り越えて戻って来たスカウトたちは、疲れてはいても自信を持った存在。
しかも、自宅のありがたみを心底味わっているので屋根があり、壁があり、ごはんが出てくることだって感動できる人になっています。
手の中で可愛がって育ててきた我が子の、思わぬ力強さやすばらしさを発見できる日もそう遠くはありません。

荷物も本人もドロドロできたないのは本当。
あ、あ!玄関ですべてを脱いでふろ場に直行してね!と明るく迎え、お風呂と食事、ゆっくり眠れる時間を用意しておいてあげることが、きっと一番うれしいことですよ。
キスリングの中にどんなものが入っているか…こっそり保護者同士で笑い話にできたらいいですね。

おかえりー!

中学校も高校も、3年生になり受験モードに入ると「休隊」の道を選ぶスカウトがほとんど。
「日曜日の午前中くらい、せめてセレモニーだけでも出てこれるだろうに。特にその時間は勉強しているわけはないだろう。」
とは、すっかり大人になってしまったリーダーの考えること。
中高生にとっては一大事ですからね、気持ちがこちらに向かなくなるのは至極当然のことなので知らん顔をして春が来るのをじっと待っていましたが、昨日ようやく、久しぶりに顔を見せてくれた3人のスカウトがいました。
おかえりー!
みんなで待っていたよ。元気そうでうれしいな。

小さい頃は、「ボーイスカウトはいい運動だから」と保護者も一生懸命で、「今日は休みたい」とぐずぐずしていてもうまく連れ出して活動に参加させようと頑張るのですが、この年頃になってしまうとそんなことは全く通用せず、自分から「行こう」と考えるほかは復帰が難しくなってしまいがちです。
スカウトの活動そのものは、ワクワクドキドキ、おもしろい、楽しいと感じるように隊のリーダーたちがうまく仕掛けてもいるので魅力的には違いないのですが、ボーイスカウトのめざすものが「自分の力を高めつつ、周りの人のことも自分のこともたいせつにできる力を身につける」から参加するべきだとは、まだまだ考えられないのが正直なところ。

これまでの活動を通して、「みんなと一緒にいると楽しい」「去年のぼくより、うまくできることが増えた」といった喜びのほかに、キャンプなどではチームワークで動くために失敗の連続の後に「自分がどれだけみんなの役に立てたか」や「うまく進められる動きを、後輩にどんなふうにうまく伝えればよいか」をやっとの思いで見出したり、自分にはどうしようもない環境の中で一筋の光明に励まされる経験(雨にたたられたキャンプで、何日目かにさっと日が差した時のありがたさや力の湧いてくるような思いを味わうなど)をしているかはとっても重要。
そして、やはりリーダーとスカウトが、あるいはスカウト同士が共通の体験の中で、どれだけいい人間関係を結べて来たかもその後の選択を左右する大きな要素ですね。
あの人にまた会いたい、話したいと思える人との出会いをしていてくれたのなら、うれしいな。

好きな人も苦手な人もいるけれど、どの人たちともうまくつきあっていける自信や、複数の所属場所のスケジュールと自分の時間を調整する力、相手の話を聞き自分の意見もわかりやすく説明できる力なども慣れ親しんだこの環境を利用して磨いていけますように。これまで以上に広い世界に身を置いて生活は続いていくのだから、知識だけではなく人とのつながりの中でこそ味わえる経験も貪欲に求めていけますように。

ベンチャー隊へ、ローバー隊へ、上進しての活躍を大きに期待していますよ。

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キミたちも、がんばってみて!

DSCN2305昨年11月12日夜から13日早朝にかけて開催された、世田谷地区ベンチャースカウト50㎞オーバーナイトハイクで見事2位入賞を果たしたタクミスカウト。
目下オーバーナイトハイクの直前まで練習を、そしてゴール後仮眠をとった後は試合へ向かうくらい部活が今一番やりたいことのナンバー1。
そのため11月13日に行われたセレモニーにも、また1月新年子どもまつりの会場で行われたボーイスカウト世田谷地区の全体朝礼にも出席できず、1位入賞の6団と同じくベンチャー隊リーダーが代わりに賞状やカップを預かっていました。

いつものようにスカウトミサと全体朝礼が行なわれる2月5日はようやくタクミスカウトが久しぶりに出席できたので、さっそく朝礼で後輩スカウトたちやリーダーの前で改めて賞状、記念の盾、カップを団委員長から手渡すことができました。
夜中に50㎞もの距離を、眠気と疲れと闘いながら走破するなんて、ビーバー隊スカウトやカブ隊スカウトから見たらまったく想像もできないけれど、ベンチャー隊を目前にしたボーイ隊の中学生スカウトにとっては、身近な先輩の声を聞ける絶好のチャンス。
リーダーから一言を求められ
「え~?なにを言えばいいんだ?うーん…」
尻込みしたのは一瞬で、すぐに後輩たちの前に立ち部活との両立しながらチャレンジした話をしてくれました。
そして、「何事もやってみればいい。みんなも、頑張ってみて」のエールに、健脚自慢のスカウトは心に火がついたに違いありません。
ひとつ違いの先輩後輩が兄弟のようにずらりと居並ぶ14団だからこそ、「ちょっと頑張れば自分にもできるかもしれない」という目標をいだくチャンスがいろんな時に巡ってきます。

タクミスカウトは小学生でカブ隊に入隊し、同じ学年の仲間と力を合わせていろいろなことにチャレンジしてきました。
小さなまとまりである組や班でリーダーシップをとりながら自分の好きなことを見つめたり、うまく進められないことにぶつかったり、理不尽な思いをしたこともありながら、キャンプを通して「何もしなければ始まらない」「何かするのは大変だけど、そのあとには爽快な気分が待っている」「ともにいる仲間と力を合わせることはおもしろい」といった感覚も確実に自分のものにしてきました。
どんなことも無駄にはならないし、それだけではなくて、一つ一つの経験こそ誰かと協調して生きていける自信となって今の彼を輝かせているのだとおもいます。

すぐに結果が現われるものではないけれど、ボーイスカウトを通して経験することやその時一緒に過ごした仲間の言葉や行動、年齢のちがう人たちの生きざまは、スカウト一人ひとりの心のどこかに残っていき、いつの日か自分の今や将来を考える時の指針となっていく。青少年の心を確実に、健全にはぐくんでいきます。DSCN2309

餅つき&スカウト新年会

1月15日、餅つき&スカウト新年会。
例年12月に行っていた餅つきを諸般の事情によりスカウト新年会と同日に行いました。

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販売や来て下さった方に配ったりしていたお餅も今年は自分たちが食べる分だけつくことに。
しかも何時もはつくにはつくが食べやすい大きさに丸めるのは団委員や手伝って下さるお母さん方でしたが、今年は丸めるのも各自。
手にいっぱいくっつけて悪銭苦闘するも何かつくのより楽しそう。味付けはあんこにきな粉、醤油を好みで。

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これがお昼ご飯。暖かい味噌汁とともにみんなお腹いっぱい食べました。

午後からはスカウト新年会。
新年会はベンチャー企画なのですが肝心なベンチャースカウトは企画はしたものの今日は全員模試。
代わりにローバースカウトが進行役を務めてくれました。
ビーバーからボーイまで4つの混成班に分け、班対抗で行いました。

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最初の班名決めから伝言ゲーム、輪ゴム運び。最後は14団恒例のみかん取り。
スカウトもリーダーも、保護者も見学のちびっ子も全員参加。勝ち抜き戦で優勝を目指します。
くじ引きで決められた対戦では同じ隊のリーダーとスカウトだったり、親子対決、兄妹対決も。
小さい子にも容赦なく、特に若手リーダーは優勝を狙います。
そして今年の優勝者はなんと久しぶりに顔を見せたローバー隊長でした。

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団からはおやつも出て(勿論リーダーにも)、スカウトは長いようでもあっという間の楽しい一日を過ごしました。

そうそう、忘れるところでした。
ビーバー隊にまた一人入隊しました。みんなが見守る中、大きな声で約束が言えました。

もう一つ、12月に行ったユニセフ募金の結果についてもくまスカウトから発表がありました。

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年配リーダーは少々お疲れのところもありましたが、スカウト達の笑顔に癒やされた一日でした。
(報告遅くなりました。T.T記)

夜回りがスタート

yomawari師走も半ばを過ぎましたね。
14団のボーイ隊とベンチャー隊は、クリスマスイブまでの1週間ほどを、火の用心を呼び掛けながら近隣をパトロールしています。
今年も今日からスタートだったので、先ほど教会に様子を見に行ってきました。

いるいる。
ネックウォーマーで覆面をして怪しい姿のスカウトや、頭にヘッドライトをつけているスカウト、いつもは部活で忙しいスカウトもにこにこ顔で集合しています。
リーダーと今日のコースの打ち合わせなどをし、シェパード班とカモシカ班はそれぞれに拍子木を2つずつ持って別ルートを出発するのですが、どうやら拍子木にもやたらと重たいものと持ちやすい軽さのものとがあるようです。
4年目の班長がちゃんと「いい拍子木」を選んで持って行きました。

スカウトたちが鳴らす拍子木の音を心待ちにしていてくださる方もいます。
「今年もちゃんと家に寄っておくれよ。待っているから」
ありがとうございます!

さて、カモシカ班とシェパード班のみんな。
小一時間ほどのパトロールだけど、今年も元気に、そして気をつけていってらっしゃい!

大都心~下町~山の手めぐり 14団編

dscn2214スーパームーンにほど近い、まんまるで大きな月が輝く11月12日夜。
今年もベンチャー隊スカウト(高校生年代)向けの第47回ベンチャー50㎞オーバーナイトハイクが13日早朝にかけて開催されました。

この大会の特徴は、9月に指定された地図の座標だけが示されて始まること。
スカウトはこれまで培った「読図法」の知識と経験をもとに事前に地図からその場所を特定し、それぞれのチェックポイントを効率よく結ぶルートを割り出し、何度も下見をして臨みます。
今年参加したタクミスカウトは、なんとぎりぎりまで高校でバスケットボール部でトレーニングをし、制服のまま集合場所に駆けつけて、大急ぎで着替えて出発時刻に間に合ったというつわもの。
健脚であるほかに、この大会には精神力も大いに必要で、下見に来た時には始まっていなかった工事に遭遇したり、天候や気温に対応したり、夜間の疲労でうっかり見過ごしてしまうミスも挽回したりと、一人で走るスカウトも、なかまといっしょにバディを組んで進むスカウトも、それぞれの大きなドラマを感じながらのハイキングなので、周りの方がハラハラしてしまいます。

さて、集合場所はライトアップされた増上寺。
新宿のスカウト3名とガールスカウト1名も加えた、30名でのレースの始まりです。

増上寺から東に向かい、初めのチェックポイントは酉の市が行なわれたばかりの富岡八幡宮。
取材班はスタート地点からスカウト出発後すぐに車で移動したのですが、今年もまたダントツ一位の6団スカウトは通過してしまった後でした。まるで空を飛んでいるかのような速さ。
と、続いてやってきたのはなんとタクミスカウト!
いつもと変わらない淡々とした様子で「一位のスカウト、速いっすね」などと言いながら、でもきっとおなかの中では強い闘志を燃やしながら次のチェックポイントに向けて出発していきました。

富岡八幡宮から、次は富士公園へ。
大きな公園でちょっと場所がわかりにくかったとみえて、ずいぶん差が開いてきました。
タクミスカウトはとっくに2位で通過。14団が本部となっていて、団のリーダーも何人か待機していたので情報をやり取りしながら一緒にワクワクしちゃいました。
その後上妙寺、清光寺と通過し、最大の難所が戸山教会。
新宿第18団の団本部で、疲れもピーク、入り口がわかりにくかったとみえて時間切れでリタイアになってしまったスカウトが続出。本当に悔しいことでした。
ここを何とかクリアしたスカウトは、すっかり見慣れた世田谷区内に入り、赤堤教会で最後のチェックを受けた後、ゴールの成城教会に向かいました。

dscn2219成城教会信徒会館のロビーがゴール。ここにはゼッケン番号の一覧が映し出され、今スカウトたちがどのあたりにいるのかを見ることができます。
世田谷地区のどのスカウトのことも可愛く思ってはいるけれど、やっぱりそこは身内のタクミスカウトへの思いは特別。ハラハラしましたとも。
ゴールを担当している成田隊長ももちろん同じでしたよ。
そして、彼のそばでタクミスカウトの動向を見守っていたローバースカウトも、ベンチャー時代は10位以内入賞を果たした健脚の持ち主。ギリギリでスタート地点にやってくるタクミスカウトの学校の荷物を一式預かる役目を買って出てくれました。

ダントツの一位スカウトが午前2時40分にやってきました。
なんというタイム。誰にも彼には勝てません。
本部待機のリーダーたちに大きな拍手で迎えられ、ちょっと休憩したら「部活があるので」とそのまま自宅に走って戻っていきました・・・。彼は陸上部だそうで、この年頃のスカウトの体力には限界というものがないのでしょうか??

そして約一時間後の3時38分。
ずっと第2位をキープしてタクミスカウトがゴール!
優勝は一歩ゆずってしまったけれど、それでも相当に早いタイムですよね。
眠気もピークだったロビーが一気に沸き上がり、またまた大きな拍手と写真撮影の嵐の後、やっぱり明日は部活の試合だとかでセレモニーを待たずに帰宅していきました。
50㎞走って、仮眠をとって、それでちゃんと試合には出られらのかしら??本当にすごい体力ですよね。

成田隊長は、タクミスカウトのカブ時代はカブ隊リーダーとして彼の様子を見守っていました。また、かつてベンチャースカウトだった頃はこの大会で優勝を果たしている、これまたつわものなのです。
時を経てベンチャー隊隊長となってこの大会に臨んだ彼にも、ぐっとくるタクミスカウトの2位入賞だったことでしょうね。

スカウト時代は19年間。
でも、そのあともまだまだ人と人とのつながりと心の成長は続いていくのです。
ボーイスカウトの団は、地域の中にあって大人と子どもがお互いの成長を感じながら、さらに自らを高めていける場でもあります。

オーバーナイトハイク

5/21(土)から22日(日)にかけてボーイ隊の活動であるオーバーナイトハイク。

ボーイ隊の活動ですがそこにガールスカウト東京第58団のスカウトも加わり、夜通し一緒に歩きます。

企画運営はローバースカウトが行い、ガールスカウトのリーダーも含めてリーダーや団委員は本部、CP等サポートに回る団あげての活動です。

冬の寒い頃から計画を立て始め、下見も何回も繰り返しました。

今回は東京都を飛び出し江の島、鎌倉の周遊コース。約26キロ前後を歩きます。

テーマは~「オーバー・ナイトハイク」を訪ねて三千里in海街

本部は藤沢21団の聖マルコ教会をお借りすることに。

リーダーは一旦マルコ教会に入った後、チェックポイント担当者はチェックポイントへ。

コースパト(歩行中のスカウトの安全を守ります)はスタート地点へ。

スカウトは成城から電車で移動してきます。

スタート地点は江の島。

コースは、江の島~藤沢市奥田公園~源氏山公園~由比ヶ浜(マザーズカフェ)~稲村ヶ崎~江の島。

スカウトは2班に分かれそれぞれ右回り左回りで歩きました。

江の島は土曜の夕方と言うこともあり大勢の観光客で混雑。スタート地点もあまりの観光客の多さに江の島へ渡る橋の途中の砂浜に変更。

今回のハイクの目的の一つに江の島で日の入りと日の出を見るというのがあり、スタート前に日の入りを。

残念ながら丁度雲が出てしまいうまく見れませんでしたが先発のリーダー、ローバースカウトに続きスカウト達は元気に出発して行きました。

途中天気予報外のにわか雨が数回。例年ですと6月に開催していたので、雨は想定内と言えば想定内。でも気温は高め。

途中若干の遅れはあったものの、ほぼ中間地点となる源氏山公園に左右それぞれのコースを回っているスカウトが相次いで到着。

ここで全員が顔を会わせ持参のおにぎりで夜食タイム。持ち込みの手間を考えインスタントになってしまいましたが、団から暖かいスープも提供されました。

しばしの休憩後、後半へスタート。

この源氏山周辺はハイキングコースになっていて、このコースを歩かせるのも今回の目的の一つ。

但しここは夜間は真っ暗。自分の懐中電灯だけが頼りです。

ここは右回り、左回りのスカウトも同じ様に歩かせるため鎌倉駅側から大仏へ抜ける一方通行のはずが右回りのスカウトはちょっとした勘違いから逆回りから入ってしまうハプニングも。

そのため直前の雨での足場の悪さを考慮し、右回りのスカウトは実行委員長がせっかく用意した真っ暗なお墓の間を抜ける肝試し的な道を通れませんでした(笑)

後半はさっき降った雨が嘘の様な綺麗な月明かりの道を眠気と戦いながらの歩行。

チェックポイントでの調整がありましたが、ほぼオンタイムで両方のスカウトが相次いでゴールの江の島に到着。

到着後は全員で江の島の先端へ移動して日の出を見ました。

日の出は雲も無くちょっと感動的な素敵なものでした。でも一番下の6年生スカウトは眠気に勝てず座り込んで舟をこいでいました。

最後はスカウトは全員で電車で成城教会に戻り解散。

今回リーダー配置の関係からコースパトは1台の為、海側、市街地側と行ったり来たりしながら走り回ることに。

でも実行委員長であるローバースカウトが、持ち込んだ自転車に乗り、歩いているスカウトをサポート。

時期の設定の関係から中間テスト等に重なりベンチャースカウトは全員不参加となり、スカウトの班にはローバースカウトが同行し且つ、ハイキングコースの区間はガールスカウトのリーダーも同行して安全確保。

参加スカウトは少なめでしたが、辛くても体力だけでなく精神的にも、心の中にも何かを残す貴重な体験になったかと。

まあ最後は眠気だけで何も考えられなかったかも知れませんが。

企画運営の中心となり実行委員長を務めたローバースカウト、本部を切り盛りしたGS58東京58団のジュニアのリーダー始め多くのローバースカウト、リーダー、お疲れ様でした。

毎年の行事とは言え反省点も盛りだくさんとなったオーバーナイトハイクでしたが、何より無事にスカウト達が歩き切ったこと、その全てに感謝です。

そして今回本部としてお借りした藤沢21団の聖マルコ教会関係者、チェックポイントを置かせて頂きました世田谷19団団委員経営のマザーズカフェ(とっても素敵なところです、是非皆さん行ってみて下さい。食事もケーキもとっても美味しいですよ)、大変おせわになりました。ありがとうございました。

ところで、先発はビーバー隊長とブラウニーのリーダー、そしてローバースカウトの二人組。

私ベンチャー副長はコースパトを担当しましたが今回は助手席、運転を担当はカブ隊長。

他にベンチャー副長二人と団委員がガールのリーダーと組んでチェックポイントを担当。

スカウトのためとはいえ、奉仕されたリーダー、団委員の方々、お疲れ様でした。

帰宅後、スカウトの保護者のメールを見るとスカウト達は皆爆睡状態とのことでした(笑)

参考:今回(も)スマホのGPSアプリを使いスカウト、先発隊、コースパトの位置情報の把握に利用しました。スカウトがどの辺を歩いているか把握するのに非常に有効でした。併せてLINEも連絡と情報共有用に使いました。便利になりました。

(T.T)

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最終ミーティング

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日の入り、雲が・・・

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スタート直前

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いよいよスタート

 

 

 

 

 

 

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江の島は夜も華やか

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源氏山公園にて

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源氏山公園にて

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源氏山公園にて

 

 

 

 

 

 

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江ノ電シラススニッカーズ班

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いざ江の島班

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サブチェックにて

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マザーズカフェ内

 

 

 

 

 

 

 

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幻想的な月明かり

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本部、忙しいです

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夜明け(日の出)

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日の出をバックに

 

 

 

 

 

 

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手前のスカウトが・・・

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眠気には勝てず

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解散セレモニー

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ガールからの差し入れ

 

 

明日はスカウト新年会!

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1月に入って、まず最初の活動は、10日世田谷区役所で行なわれた「新年子どもまつり」。

小学校1年生のビーバースカウトたちは、新しく仲間になる年長さんも一緒に会場に設けられたさまざまなブースでお正月の遊びをいろいろ体験してきました。
今年はとっても多くの人々が集まって、そり滑り・かまくら・羽根突き・べえゴマなど、どこも長蛇の列。
ちゃんと順番を守って、楽しく遊ぶことができました。
2年生から4年生のカブスカウトたちも、もちろん組長を先頭にあたりをきょろきょろしながら興味のあるブースに参加してきました。木工細工や革細工は作品を持ち帰ることができるので、それもとっても楽しみ。

こうして参加して遊んできたスカウトたちですが、ボーイ隊になると今度はお祭りのお手伝いをする側にまわります。IMG_5471
世田谷地区内のボーイ隊仲間たちとシフトを決めてリサイクルコーナーでの呼びかけや駐輪場での自転車整理、もちろんボーイスカウトコーナーでも大活躍で、ポイントラリーの景品を渡したりスタンプを押したりで大忙し。
自分が楽しませてあげる側に回ると、スカウトたちの表情が一気に大人っぽくなるのでとても面白いのです。

14団ボーイ隊スカウトになったばかりの5年生2人が、「新ちゃんまちがい探し マグネット版」のコーナーで、お客さんに並んでもらったり、マグネットを渡したりのお手伝いをしてきました。
一人でてんてこ舞いだったリーダーは、はじめ
「ありゃ、こんなに小さなスカウトではいっしょに遊んでしまうのではないかな?大丈夫かなあ」
と心配だったそうですが、並んでいる子どもたちに丁寧に説明したり、わからなくて困っていたらそっと教えてあげたりと、親切なお兄さんぶりを見てすぐに安心したのだそう。
遠くから見守っていた隊長からはもちろんたくさんほめられたけれど、他の団のリーダーからも褒められて、2人はとっても照れくさそうにしていました。手放しでうれしそうな顔をするなんて、かっこ悪くてできませんからね。

IMG_5484高校生年代のベンチャースカウト、大学生年代のローバースカウトたちは、後輩スカウトの安全を見守り一緒に会場内を回ったり自転車の整理を手伝っていました。
毎年来ているこのお祭りはどこに何があるのかはとっくにわかっていて、リーダーもとっても頼りになるスカウトたちです。

同じ「新年子どもまつり参加」でも、そのかかわり方が年代が上がるにしたがって変わっていくのがボーイスカウト活動のいいところ。
遊んでもらう存在から、誰かを楽しませてあげられる存在へ。
そしてそのこともまた楽しいと感じられる自分へ。IMG_5502
自分が少しずつ成長していることを実感できるチャンスがたくさんあります。

明日のスカウト新年会はいつものようにベンチャースカウトが主導します。
楽しみにしている後輩スカウトたちの見えないところで計画を練り、時間配分を考え、ゲームに必要なグッズを準備しているはずだけど…今日の夕方あたりから「やばい!やばい!」と言いながら慌て始めるのかな。
(もっと早く終わらせておけばよかった!)と後悔するのもまた次の機会に生かせる体験なので、14団内で失敗することは全く問題がありません。じっと我慢して見守っているリーダーは、ちょっと胃が痛いのですけどね。
繰り返しの体験がスカウトたちをゆっくりゆっくり育てていきます。

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新年を高尾山で

みなさま
あけましておめでとうございます。

nt002015年のボーイ隊とベンチャー隊は、「どこに行くのやら?」のミステリーハイクで締めくくり、そのまま元旦ミサを迎えているころです。
12月31日午後9時集合
持ち物は夜食と制服正帽と寝袋
服装は寒くなく歩けるスタイル
リーダーの意図としては、普段なかなか味わえない形で新年を迎えてみようというものでも、集められたスカウトたちはいったい何をするのかさっぱりわからないまま集合。
いつもの教会ロビーで、リーダーからミッションを告げられ・・・
「マジか!」
「帰りて~!」
「やだー!」
と、言葉とは全く逆の、うれしさを隠しきれない笑顔で口々に文句を言っていましたが、それでも9時半にはニコニコで出発していきました。

もちろん登山はきついし寒いし、リーダーはロープウェイの登ったところで待機だなんて、マジでずるいし。
3年目でグリンバーのボーイ隊スカウトとともに、最近妙に元気なベンチャー隊スカウト達はあとからやってくるリーダーに「まだっすか?」などとラインやFacebookで茶々を入れながら完歩。
ごほうびに温かいものもいただいて教会で仮眠をとりました。

何でもやってみる、体験して感じて、そして自分の中の可能性を発見する。
家に閉じこもって画面を見ているだけ、机の前に座っているだけでは絶対に獲得できない自信が、こんなことから生まれ、育まれていきます。

さあ、2016年。
今年もボーイスカウトと世田谷14団は自分で考え、周りをよく見て判断し、行動できる人をめざし元気に活動していきます!
「何か始めてみたいな」
と思われる方、お気軽に体験にいらしてみてね。
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