ボーイ隊ってかっこいい

10526104_1529957233892975_4027805732237269664_nカブ隊まではリーダーも手厚いし、デンリーダーは組のスカウトのお世話を助けてくれるし、集会に行けば絶対に楽しいことが起こることになっている。でも、ボーイ隊はそうはいかない。中学生の班長を筆頭に小中学生が一つのチームで「こんな活動をしたい」とか「2級に挑戦したい」とかを話し合い、実現するためにどうするか、いつどんな準備が必要なのかを考えて進めていくのだから雰囲気はガラッと違ってきて当たり前。保護者に「今いったい何が起こっているのか」なんて事細かにお知らせは来ない。だいたい、この年代できちっとできるようになっているわけはなく、今どんな状況か?が応えられないのが普通。

男の子の成長の過程で親にちょっとした秘密を持ち、自分たちだけの隠れ家でヒミツのやくそくを決め、仲間で決めたことを遂行することはとても意味のあること。決して意地悪で内緒にしているわけではないので、ボーイ隊の4年間はどうかご心配なく、あれこれ知りたがらず静かに見守ってあげたいね。男子だけの団ならではの、たぶん親離れしていくとても貴重な体験中。そのうちに、さっぱりした顔で以前のようにたくさんおしゃべりしてくれるようになりますよ。IMG_0524

と、そんなボーイ隊に上進する準備でくまスカウトのボーイ隊体験が7月13日中庭で行なわれました。前後してくまキャンプで2泊3日の野営をこなしてきたスカウトたちはどこか覚悟(?)もできている様子で、先輩たちが立ちかまどを組み立てるのをじっと見ている。「ちょっとここを持っていて!」と声がかかると「おれが!」「おれが持つ!」と率先して手を出すのは、そこに憧れがあるから。

先輩たちが前の集会で決めたメニューは「冷やし中華」「冷やしうどん」に「冷奴」。日本の夏は暑いから…とどこまでも冷たいものにこだわったのだろうけれど、残念ながらこの日は薄曇り。そのおかげで立ちかまどの上の火のそばにいるのはちっとも苦痛じゃなかったみたい。それどころか、班長がちょっと目を離したすきにこっそり水をかけてみたり(もちろん先輩に注意されていた)、両手に砂を持ってきてそっとかけようとしたり(これには班長が大慌てで駆け寄って止めた)、不思議・知りたいを存分に満足させている。カブ隊の中では「さすが、最高学年だな!」と言われているのに、ボーイ隊に来ると一気に「おまけ」のように小さい自分にちょっと戸惑ってもいる。

実はカブ時代に一緒に過ごした先輩は1年目と2年目まで。彼らが上進した時に班長となるだろう3年目はくまスカウトと一緒に過ごしたことがない。9月に予定されている名誉会議で新しく班を構成するにあたって、どんな班編成にしたらいいか?を探る時間でもあるのがこの体験日。さてさて、先輩の目に、後輩たちはどう映っていたのでしょうか。