生きる力って?

ボーイスカウトは何を目標にしているか?と聞かれると、最もわかりやすいだろう「生きる力をはぐくみます」と答えるのですが、「生きる力」そのものが、とてもあいまいですよね。

ボーイスカウトのイメージも、紹介するときに使われるのはキャンプでテントを立てたり野外料理をする図なので、キャンプ技術を身に着けることを最も重んじていると誤解してしまいがち。
確かに学校行事での飯盒炊飯やキャンプファイヤーでは、体験を重ねているスカウトはきらっと輝くのですが、そうしたことのみならず実は目に見えないことの方がもっともっと大切だと考えています。

キャンプを体験することを主にしているのは、自然の中にいる自分、仲間の存在のありがたさ、去年よりもぐんと力がついている自分に気がつくこと。そして、現在の周りの様子から今何が必要とされていて自分にできることは何かを判断する力と行動力がはぐくまれることが素晴らしいのです。
さらには普段とはちがう環境の中で考えを巡らせる静かなひとときは、日々時間やスケジュールに追われる私たちにはなかなか得難いもの。
そうした時間の積み重ねがあってこそのボーイスカウトです。

小さいスカウトたちにはキャンプはまだまだ先のことのようだけど、まずは仲間やリーダーと仲よく過ごしていく体験と、小さなグループで一緒に行動し、家庭や学校では学べない心をたくさん味わっていく体験もまた素晴らしいもの。
子どもたち一人ひとりがきらっと輝きながら成長していく様子を、地域の大人が温かく見守っていく団体はそうそうありません。

スカウトフェスタ「キャンプに行こうよ!」は、そんなボーイスカウトの雰囲気を味わいながら楽しく過ごせる絶好のチャンスです。
まだまだご予約には余裕があります。
大型連休の最終日は、カトリック成城教会にぜひいらしてくださいね。
お申し込みをお待ちしています。

そなえよ つねに

ボーイスカウトのモットーは「そなえよ つねに」
日常の小さなあれこれでも
「ああ、ちゃんと準備をしておけばよかった」
「しまった!忘れてきた!」
と後悔しながら思い出すのですが、自然災害が起きたときにも一番初めに頭に浮かぶ言葉です。
「わかっていたのに、知っていたのに…」
電池や水、食料を求めて買い物に走ったり電気のありがたさに初めてのように気づくとき、慌てないで冷静に対応を考えられる自分でいられるにはどうしたらよいのでしょう。
アルピニストの野口健さんはボーイスカウトでもいらっしゃり、9月26日産経新聞に以下のような連載記事を発表されました。
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度重なる豪雨災害に対し「異常気象」という言葉をよく耳にするが、僕の記憶を遡っていくと、ヒマラヤでも同じような事が言われ続けてきた。あれは確か1990年代中頃だったか、エベレスト遠征中にベースキャンプで雨が降り、驚かされ、またハエが飛んできた時には「エベレストにハエ!」と世界ニュースとして大々的に報じられた。当時、異常現象として話題を集めた、これらの出来事は今では普通になっている。
素人的な発想だが、繰り返されるということは、もはや「異常事態」ではなく、「気候が変動」してきているのだろう。つまり、「変わってきたのだ」と。人は経験則で物事を判断したくなる。今夏の豪雨災害の際も被災された高齢の方々から「こんな雨は生まれて初めて」と。「避難勧告が出されたのになぜ、避難しなかったのですか」とマイクを向けられ、「今までこんな被害は起きなかったから大丈夫だと思った」。
今夏の度重なる自然災害は「たまたま集中した」だけのことなのか、それとも「毎年のように繰り返していく」ことになるのか分からないが「災害はやってくるものだ」と心し、備えていた方がいいだろう。災害に強い街づくりも待ったなしだろうし、同時に災害に強い人づくりも必要だろう。まず必要なことは自分の命を守ること。自分の命を守れてこそ人の命を救えるのだ。そして、この国ならば災害規模にもよるが、3日ないし5日を自力で生き延びれば国がなんとかしてくれる。
そこで1つ提案がある。「生き延びる力」を養うためにも自然体験にもっと目を向けてほしい。自然体験はそれこそ「プチピンチ」の連続である。その「プチピンチ」から人々は生命力をつける。確かタイの学校ではボーイスカウトが授業のカリキュラムに含まれている。合宿への参加も義務付けられており、その過程をクリアしないと進級できないとのこと。日本ではボーイスカウト人口が年々減少し続けている。様々な習い事も結構であるが、「勉強できる」ということよりも「生き延びる力」の方が大切ではないだろうか。
☆☆☆
小学校高学年からのボーイスカウト活動では、野口さんの書かれている「プチピンチ」を体験していきます。
今あるどんなこともあたりまえではないと知る時、感謝の気持ちや仲間のありがたさ、自らに備えるべき力や知恵に目を向けることができます。
自助のできる人は周りの人をたすける力も発揮することができ、人と人がつながる力になっていく。
ボーイスカウトのめざす「世界の平和」は、小さな一歩の積み重ねから生まれるのだろうなと思います。
大型の台風24号が世田谷にも近づいてきています。
充電、水や食料や夜中の灯りなどの備えも万全にし、みなさまどうぞお大事にお過ごしくださいね。

2018/09/30 | カテゴリー : コラム | 投稿者 : AH

たくさんの人の中で

子育てって、本当にままならないですね。
小さいなりにちゃんと自分の意思を持っていて、親の言う通り、願う通りに動いてくれるなんてことはほとんどないから、毎日が段取りや調整の連続。
ここぞ!という時に限って発熱しちゃったり、ちょっとしたことが原因で大泣きし始めたり、気に入ったものから離れられなくなってしまったり。

ボーイスカウトにはいろいろな年代の子どもから大人がいて、一人ひとりにぴったりの役割を持って活動しています。
スカウトたちの身体の中にいっぱい詰まっている「いろんなことを見て、知って、味わっていきたい!」が満足できるようなプログラムはただ楽しいだけではなく、周りにいる友達と「どんなふうに過ごしたらもっと楽しいかな」を考えられるように工夫されている上、大人のリーダーがいつもそばにいて、小さい時は一緒になって遊び、だんだんと「見ているから自分たちで考えて進めてごらん」と一歩離れ、そのうち自分たちでの活動に主軸を置けるよう見守っていくよう考えられているところも素敵なところです。
うっかりすると「あの頃はこんなことで泣いていたよね」とか、「こんなことを話してくれたよ」などと、後になって小さいころのエピソードをからかわれちゃうこともあるのですけどね。

地域に住む子どもと大人が時々集まってのボーイスカウト活動は、時には行き詰ってしまいがちな家庭の中だけの子育てに新しい風を吹き込むきっかけにもなります。
「知らない人」がいつの間にか「おもしろい人」に、それから「また会いたい人」「もっと知りあいたい人」になっていく出会いの場としては、最高のもの。
だって、ボーイスカウトに携わっている人たちは「自分にできることは何かな。自分のことも高めていきたいな。」「誰かのために何かできるかな。もっと楽しい場所にできたらいいな。」を考える習慣が身についている人たちだから。

ボーイスカウト世田谷14団が活動拠点としているカトリック成城教会は、とても交通の便のよいところ。
ぜひ見学、体験してみてくださいね。
このホームページからのお問い合わせをお待ちしています。

2018/03/03 | カテゴリー : コラム | 投稿者 : AH

受験休隊、終わりました!

受験や部活、その他課外活動などに専念したく、しばらくスカウト活動から離れることはよくあること。
なんとなく行きづらくなって、また興味がほかに移って退団してしまうこともありますが、自分らしく元気に過ごしていけるのなら、それはそれでよいのです。
ちょっとでもボーイスカウトを体験してくれたことがうれしい。

ボーイスカウトの活動は、楽しくわいわい遊んでいるだけではなく
「仲間のために自分は何ができるかな」
「どんなふうに過ごしたら、もっと楽しくできるかな」
「この前よりよくできるようになって大満足!」
「おもしろい!もっと知りたいな」
といった様々な要素を味わいながらすごしているので、少しずつではあるけれど自分自身を高める意欲、人々の中でうまく過ごせる力、思いやりの心が育っていくものだからです。

もちろん、一度仲間になった私たちは、この先もずっと、いつも、いつまでも仲間。
ふと思い出したり懐かしくなったら、ふらりと教会をのぞいてくれたらうれしいな。

だけど!
やっぱり戻ってきてくれるのは、心底うれしいニュース。
お帰りなさい!
また一緒に楽しく活動していこうね☆☆

2018/02/27 | カテゴリー : コラム | 投稿者 : AH

地域の子育て共同体

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平成27年というので、もう2年前のことになるのですが、世田谷区は「区民と力を合わせて、子どもと子育てにあたたかい地域社会を築きます」とうたう子ども・子育て応援都市宣言を発表しています。

ボーイスカウトは、一人ひとりの子どもたちが小学生から25歳になるまで、地域の大人はもちろん、同じ年代の子どもたち同士もよい仲間としてお互いに育て合える環境を提供している団体なので、この宣言に書かれていることにぴったり当てはまるのです。

家庭で育まれ、学校で学習し、地域社会では年齢差のある人々の中に身を置き、さまざまな実体験を通して自分と周りを発見しながら、力を合わせる喜びと達成感を味わうことは、バランスのよい成長のためには欠かせません。
しかも、子どもも大人もメンバーの一人として、より多くのつながりを紡ぎ、自分にも他の人にとっても居心地のよい場所を作っていく場は、地域社会を再生しようと多くの人が考えている今、想像以上に必要とされていることかもしれません。

ボーイスカウトは、ちょっとした悩みや喜び、日々の出来事をも分かち合いながら、長いスパンで大人も子どもも「よりよい人」になろうと志す、そんな地域にある子育て共同体です。
成城、祖師谷、喜多見、宇奈根などお近くにお住まいの方はもちろん、交通の便がとてもよい14団には、電車やバスでちょっと遠いところから通ってくるスカウトもいます。
詳しくお聞きになりたい方は、どうぞこちらのホームページからお問い合わせくださいね。

2017/07/07 | カテゴリー : コラム | 投稿者 : AH

スキー訓練に出発!

夜明け前でまだ真っ暗な中、スキー訓練に参加するスカウトたちが教会に集合しました。
毎年2日から4日までの2泊3日を、福島県猪苗代町のスキー場でスカウト・保護者・指導者・育成会がスキーはもちろん、楽しいおしゃべり三昧で過ごしてくるこの企画は、80歳を超えてなおスカウト運動に情熱を燃やす久保田育成会長が長く続けてきている育成会の大きな行事の一つです。

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育成会長がたいせつにしていることは、スキー上達はもちろんですが
・年代を超えたスカウトたちが兄弟のようになかよくなること
・リーダーも保護者もお互いに知り合い、スカウト運動のすばらしさをもっともっと理解すること
・バス会社や宿舎の人々をたいせつに、長く交流を続けていくこと

カブ隊までは保護者と一緒に参加していたスカウトがボーイ隊でスキーのおもしろさに目覚め、その後育成会長の思惑どおり兄弟や家族のように親しく思える人の輪をどんどん広げてゆき、周りの人を思いやりながらスキーの指導ができるようになり、企画運営にも携わってきているのも、一年に一回とは言え長い間ずっと続けられている行事だからこそ。
成長していく間には気持ちが離れたりほかに楽しいことが見つかったり、熱心に取り組みたいときがあったりといろいろあって当たり前で、今年はアウトでも次の年には挽回できる場、また逆に今年うまくいったことを来年はさらに発展させられる場があることは本当に素晴らしいことだと思います。

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人が育つとき、一貫して同じ人々が通う居場所が家庭以外にもあるのは、どんなに心強く安心できることかは、過ぎてみて初めて分かることかもしれません。
育成会長が時にはリーダーを叱咤激励しつつ、いつもにこにこスカウトを見守っていることには大きな意味があるのです。

今年は中学受験を機に退団した中学1年生が、スキー訓練の楽しさが忘れられず久しぶりに飛び入り参加!
小さいスカウト時代からみんなに可愛がられてきた彼の参加に、みんなも大喜びです。
団をやめちゃってもなかまであることには何の変りもなく、今頃はきっとバスの中で空白期間があったことなどすっかり忘れ、みんなで「インターではぜったい佐野ラーメンを食べよう!」などとワイワイおしゃべりしているでしょうね☆

どの子どもたちも幸せで、心豊かな時間を過ごせますように。
いい仲間、いい友達に恵まれて、その中で磨きあい、助け合い、心と前進する力を育んでいけますように。
ボーイスカウト活動はそれを実現できる魅力ある社会教育の場。
14団は今年もよい環境を提供できるよう、頑張っていきます!

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2017/01/02 | カテゴリー : コラム | 投稿者 : AH

年度替わり

明日は14団の年度替わりの日。
昨年9月27日からスタートした2016年度の活動が終わり、各隊の最高学年のスカウトが一つ先の隊に移動し新しいメンバーで2017年度が始まります。

新年度を迎えるのは、学校や幼稚園もそうですが、なんだかわくわくしますよね。
ちょっと大きめにあつらえた新しい制服に身を包んで緊張して集まってくるスカウトたちを見るのは、本当に素敵です。
明日のセレモニーに先立って、ボーイ隊では18日にスカウトたちによる名誉会議が行なわれました。
小学校5年生の新米ボーイスカウトを迎えるにあたり、中学2年生の中から班長が選出され、次長が決まり、そして班編成が決まっていきます。
野外活動の印象が目立つボーイスカウトですが、こうやって机を囲みミーティングをするのも大事な活動の1つ。
周りの意見を聞きながら自分の考えはどうかな?と思いを巡らせたり、ドキドキしながら発言してみたり。
年齢が低くても、みんながいいな!と思える意見は採用されるし、班長の押しつけもなく、和気あいあいの時間はこれからの班活動を楽しくしていく根っこになっていきます。なんといっても「自分で決めたこと」は逃げも隠れもできないで頑張りぬくしかありませんからね!

彼らが決めた年間テーマは「One for All. All for One」。
そして、月間テーマはなぜか四文字熟語の列挙で、たとえば「心機一転」「公私文明」「精神統一」なんていうのもあります。小学生、中学生の集まりで、よく12種類も見つけたなあ…
来年の9月のテーマ「威風堂々」をめざし、ドキドキのくまスカウト5人を迎えて、班長達、がんばれー!

リーダーたちも準備に余念がありませんよ。
何人かのリーダーが所属を異動し、新たな編成で2017年度を迎えます。

新たな絆を

毎年8月の最後の日曜日は、今いるスカウトやリーダーはもちろんですが、かつて世田谷14団(昔は東京182団)に所属して活動していた先輩たちにとっても特別な日です。
16時半からの記念式典の後は「ひとつ釜の飯を喰おう会」。
去年は雨が降ったので、中庭ではなく信徒会館1階で120食分のカレーを作りみんなで分かち合っていただいたのですが、今年もどうやら雨の予報。
「おいしい!」
「もう一回お代わりしてもいいかな!」
と、スカウトがとっても楽しみにしている夕食です。

日が落ちてからはもちろんキャンプファイヤー。
成城でそんなことができること自体本当にびっくりですが、それぞれの隊で活動している仲間が一堂に集まって火を囲むと、
「ああ、ここにいてよかった」
「自分の居場所なんだな」
としみじみ感じます。
先輩方もカレーをいただくのも楽しみかもしれないけれど、やっぱり火の輝きと、そこで楽しむスカウトの顔もまた楽しみの一つ。
かつてのなかまと懐かしの場所で再開できる、特別なひとときです。

ボーイスカウト、成城というご縁でつながる私たち。
去年はパラグライダーで一つまたきずなができました。
この55周年後は、また新しくきずなが生まれますように。
人と人の輪があたたかく広がって、思いやりの心や誰かを楽しませる力が周りを満たしていけますように。

もうすぐキャンポリー!(交わりと一致を求めて)

12096559_880528828669344_448206443902262353_n14団では、毎年スカウトの春休み中と夏休み中を利用してキャンプに出かけています。
小学校2年生までのビーバースカウトは残念ながらお泊りキャンプはできないのだけれど、2年生以上のカブスカウトは宿舎泊に、5年生以上になるとテントや寝袋を担いでいよいよ野営に参加することができます。
「もっと早く体験させてあげてもいいのにな」
と思うこともあるのですが、男の子たちにとって先輩への憧れの気持ちはステップアップの原動力。
「カブスカウトになったら!」「ボーイに上進したら!」「ぼくだって、あんなふうにかっこいいことができるようになるぞ!」という気持ちを高めていくのを待つことは、ボーイスカウトならではの教育方法の一つなのです。

さて、今年は全国カトリックスカウトキャンポリーの年。
日本中のカトリック団のなかまが4年に一度同じキャンプ場に集まって、カトリック団ならではの交流を深めたり、その地でしかできない「びっくり!」「すごい!」「おもしろい!」ことを体験する年が巡ってきました。
前々回は岩手県で。
前回は富山県、そして今回は静岡県での開催。日本のスカウトだけでなく海外スカウトもやってくるので、ちょっとした国際交流もできるとても楽しみな大会です。
世田谷地区のカトリック団なかまの7団(三軒茶屋教会)、9団(赤堤教会)。そしてもちろん、成城教会で一緒に活動しているガールスカウト東京第58団も参加します。
開催は12日から16日。御殿場にある国立中央青年交流の家。
7日の日曜日には、スカウトたちは持っていく荷物の準備や期間中の注意事項、プログラムの確認をしていました。

ところで…
裏方で準備を進めているリーダーたちは、ラストスパートで大わらわ!
「キャー、間に合うかしら!」「頭にはもう、新しいことは何も入る余地がない」と言いながらも、スカウトたちの笑顔や歓声を楽しみにもう一頑張りです。

2016/08/08 | カテゴリー : コラム | 投稿者 : AH

たくさんの体験と感動とを

14団では、9月最後の日曜日が年度替わりの日。
ビッグビーバーたちはカブ隊に、くまスカウトはボーイ隊に、班長次長たち4年目スカウトはベンチャー隊にそれぞれ上進するので、この時期は「今の隊での仕上げ」や「上進先を体験」といった活動が行なわれています。

7月10日9時。
カトリック成城教会には続々とビーバースカウトたちが到着。
すぐに荷物を置いて遊具で遊んだり、友だちやリーダーとおしゃべりしたり。お母さんの自転車の後ろでちょっと眠そうな顔だったスカウトも、リーダーや友達の顔を見るとにっこり笑っておりてきます。
4月のスカウトフェスタに遊びに来てくれた年長さんたちも混じって、岡本民家園までハイキングに出かけていきました。
たぶん歩く道すがらも、揺れる草のにおいや陽ざしの強さ、日陰の涼しさや川の流れる音をたくさん発見してきたんだろうな。
もちろん、一緒にいる友達と楽しい気持ちで過ごせるにはどうしたらいいのかな?も、ちゃんと味わってね。

この日は7時半にくまスカウトたちが集合。
いつもの仲間から離れ、先輩たちと一緒にボーイ隊を体験するのです。
小学校5年生にとってみれば、中学3年生の4年目はまるで大人。かなりドキドキしながらついていっているだろうな。
カブ隊ではお山の大将であるようにリーダーがたくさん手伝ってくれていることにも、今更だけど気がついただろうな。
自分が一番下という環境と大人びた雰囲気には大いに圧倒されたと思う。

ボーイ隊スカウトは、「カブ隊で一緒にいた時も小さいと思っていたけれど、相変わらずだな」などと余裕を感じつつ、かっこ悪い姿は見せられない…と、いつもより頑張ったかもしれないね。
調布にある山に出かけ一緒に冷たいソウメンを作って食べたそうだから、手際よく働けるように本気を出したとしたら大成功。
年齢差のある仲間がいるって、本当に素晴らしい。

来週の連休は、くまスカウトだけのキャンプに出かける予定です。
ボーイ隊の班にスムーズに溶け込めるよう、よい訓練の場となるといいな。
隣のサイトでは、一級章を取得するためのキャンプにボーイ隊3年目の2人がチャレンジする予定。
何もないところに寝るところを作り、食事をとり、火を囲みながら静かにリーダーと語り合う。
木々のざわめきや夜の暗さと静今朝の中で、これまで培ってきた技と知恵を思い、これからの人生をも思い描くひとときになるんだろうな。

選ぶのも行動するのも自分次第。
どのスカウトたちも、青少年のうちに、たくさんの体験と感動を味わう道を選んでいってくれるといいな。
困ったことにも出会えるといいな。
こんな時、どうしたらいいんだろう…と考える力は想像力を育て、それは周りの人とうまく過ごせる力や困難にも向き合っていける力を育てるから。
失敗なんて何もなくて、どんなことも無駄にはならない。
心の糧になっていくんだよ。それがわかるのは…もうちょっと先のお楽しみ。