夜明け前でまだ真っ暗な中、スキー訓練に参加するスカウトたちが教会に集合しました。
毎年2日から4日までの2泊3日を、福島県猪苗代町のスキー場でスカウト・保護者・指導者・育成会がスキーはもちろん、楽しいおしゃべり三昧で過ごしてくるこの企画は、80歳を超えてなおスカウト運動に情熱を燃やす久保田育成会長が長く続けてきている育成会の大きな行事の一つです。
育成会長がたいせつにしていることは、スキー上達はもちろんですが
・年代を超えたスカウトたちが兄弟のようになかよくなること
・リーダーも保護者もお互いに知り合い、スカウト運動のすばらしさをもっともっと理解すること
・バス会社や宿舎の人々をたいせつに、長く交流を続けていくこと
カブ隊までは保護者と一緒に参加していたスカウトがボーイ隊でスキーのおもしろさに目覚め、その後育成会長の思惑どおり兄弟や家族のように親しく思える人の輪をどんどん広げてゆき、周りの人を思いやりながらスキーの指導ができるようになり、企画運営にも携わってきているのも、一年に一回とは言え長い間ずっと続けられている行事だからこそ。
成長していく間には気持ちが離れたりほかに楽しいことが見つかったり、熱心に取り組みたいときがあったりといろいろあって当たり前で、今年はアウトでも次の年には挽回できる場、また逆に今年うまくいったことを来年はさらに発展させられる場があることは本当に素晴らしいことだと思います。
人が育つとき、一貫して同じ人々が通う居場所が家庭以外にもあるのは、どんなに心強く安心できることかは、過ぎてみて初めて分かることかもしれません。
育成会長が時にはリーダーを叱咤激励しつつ、いつもにこにこスカウトを見守っていることには大きな意味があるのです。
今年は中学受験を機に退団した中学1年生が、スキー訓練の楽しさが忘れられず久しぶりに飛び入り参加!
小さいスカウト時代からみんなに可愛がられてきた彼の参加に、みんなも大喜びです。
団をやめちゃってもなかまであることには何の変りもなく、今頃はきっとバスの中で空白期間があったことなどすっかり忘れ、みんなで「インターではぜったい佐野ラーメンを食べよう!」などとワイワイおしゃべりしているでしょうね☆
どの子どもたちも幸せで、心豊かな時間を過ごせますように。
いい仲間、いい友達に恵まれて、その中で磨きあい、助け合い、心と前進する力を育んでいけますように。
ボーイスカウト活動はそれを実現できる魅力ある社会教育の場。
14団は今年もよい環境を提供できるよう、頑張っていきます!