親切心は心の癒し

去年の3月11日東日本に大地震があり津波でたくさんの方が亡くなりました。まだ行方不明の方々もたくさんおられるなか、震災後500日になろうとしております。世田谷14団では周知の通り支援チームを結成し、育成会の皆様・教会員・育成会賛助会員・そして当団OBの方々の多大なるご支援により十数回にわたり被災地大船渡において活動して参りました。

「スカウトは親切である」  たったひとつの親切な心遣い、ひとつの親切な言葉、ひとつの親切な行い、それさえあればこの世は変わります。私は本当にそう信じております。世界中の人々が心の平安、人生の意味ある生き方を探し求める中、人を愛し、寛大な親切心を持つと、確実に違いが生じます。親切な心は神から与えられた貴重な贈り物ですが、最も美しい愛の表現のひとつと思います。そうしなければならないから与えるのでなく、混じりけのない真実の愛から与えることは、この世にある本当に美しい行いです。無償の善意、物惜しみしない親切心は世の中をよりよい場所にして、私達をよいスカウトにしてくれるものと信じております。

被災地は震災当時の飢えと寒さを凌ぐ苦しみは無くなりましたが、家族を亡くし一人暮らしの高齢者やいろいろな形の心の悩みは計り知れないものがあります。当団の復興支援チームは、まだまだ継続し活動していくことにしております。今までにも増してなお一層のご支援を宜しくお願い致します。

(久保田武光育成会長からのメッセージ 14団ニュース2012年7月号より)