1月2日から4日までは、14団恒例のスキー訓練。
1972年に始まったというのだから、かれこれ40年以上も続いています。
お正月ということもあって希望者のみの参加ですが、育成会長ご夫妻に率いられてのこの3日間は、ビーバースカウトやカブスカウトのご家族も一緒にスキー三昧のほか温泉や美味しい食事を楽しむだけでなく、ビーバースカウトからローバースカウト、もちろんリーダーとも親しく過ごせる貴重な時間。
デンリーダーを経験する前の保護者にとっては、朝礼や食事の準備にてきぱきと動く先輩スカウトに感心したり、大勢の中で育まれている我が子の姿を間近に見るのはとっても新鮮。
夜の親睦会ではさまざまなボーイスカウト談義や体験談が飛び交うので、一気に14団が近しい存在となるチャンスでもあります。
14団の長い歴史の一コマ一コマに耳を傾けつつ、かっこいいリーダーにもカブスカウト時代があって、実はとんでもないやんちゃ坊主だったなんて聞いてちょっとホッとしたり、成長とともに親と口を利かなくなったりの反抗が見られても、外ではちゃんとわきまえて行動していくから大丈夫と教えてもらったり。
また、最近では友好団のガールスカウトも参加しているので、一気に華やかさが増すとともにちょっとちがった目線での話が聞けるのもうれしいことの1つ。
スカウトたちは、日中はスキーまたはスノーボードをリーダーから手ほどきを受けますが、もちろん、スクールに入ることも。
そりを楽しんだり、チャレンジブックの「スキー選手」をクリアしようと真剣に取り組んでいるカブスカウトもいるのを、引率リーダーは連絡を取り合いながら常に巡回して見守っています。
毎年のこの訓練で鍛えた技を競う「リーダーとの直滑降レース」は、今年もリーダーの圧勝だったそうですよ。
夕食後のナイトゲームでは「雪のタワー作り」「雪合戦」で、縦割り班での真剣勝負。スカウト新年会を控え、アイデアを練っている最中のベンチャースカウトの企画が今年も光っていました。
大人たちが懇親会で楽しんでいる頃、スカウトたちはキャンプや舎営では絶対に考えられない過ごし方で楽しんでいます。
ひところはゲームボーイやプレステを荷物に忍ばせてきて、リーダーに隠れてのゲームにスリルを味わったり(もちろんリーダーは全部お見通し)、弟分である後輩スカウトたちと真剣に遊んだり、またいつまでも話しこんでいたり。
ここで生まれる繋がりはさまざまな場面で生きていて、年齢を超えての友情を育み、それはまた14団での活動をさらに幅を広げる力にもなっていくのですね。
お宿は9年前から沼尻温泉の田村屋さん。
2011年の東日本大震災による原発事故の直後は避難してこられた方に部屋を提供されましたが、その後はキャンセル続きもあって大変だったそうです。ありがたいことに今も変わらず元気のよいスカウトたちを気持ちよく迎え入れてくださっています。
人と人の和をたいせつにする育成会長ならではの心遣いの積み重ねに、ここでも私たちは守られています。