「世の中の役に立つ人になろう・平和な心で、周りにもそれが伝えられる人になろう」…と努力するスカウトがいて、家庭で支える保護者がいて、スカウトとともに歩むリーダーとリーダーをサポートする団委員がいて、そして団という一つのまとまりになっています。
もちろん必要最低限とは言え、お金もかかり人手も必要なこの「社会教育運動」を進めていくには、団をバックアップする育成会が必要不可欠な存在です。
スカウト保護者は入団すると同時に育成会員ですが、「ボーイスカウトっていいな」、「14団っていいな」と思ってくださる方も育成会員のなかまです。
そのまとめ役の育成会長は、昭和49年にシニア(現ベンチャー)隊副長を始め、シニア隊隊長・ローバー隊隊長・団委員長・ビーバー隊隊長などを歴任後、平成18年からずっと今の役割を担っていらっしゃいます。
いつもスカウトに何かしてあげたいという願いをお持ちなのですが、今年の春からの取り組みの1つがカブトムシ。
都会ではなかなか見つけることのできなくなったカブトムシをぜひ育てることを体験してもらいたいと、ご近所の方から分けていただいて幼虫を4月スカウトフェスタに持ち込みました。
スカウトや、見学中のちびっ子たちが無心にさわったりじろじろ見られながらも元気に生き延びた幼虫がようやく羽化した6月。
「来週持っていくよ!」の連絡に虫博士のスカウトたちは大喜びで虫かごを用意していました。
「オスとメスがいたらいいなあ」
の声に、再度7月第一日曜日にまたまた持ち込まれたカブトムシ。
ところが、教会に向かう道すがら、なんと育成会長の車の中で大脱走。
教会につくなりリーダーたちが車中を大捜索するも、すべて回収できず。どこに隠れちゃったのか…。
仕方なく、そのまま運転して戻られた奥さま。被害にあっていないといいのですね。
たくさんの人たちの、ちょっとした思いが集まってゆっくりゆっくり、スカウトたちがはぐくまれています。