山口県きらら浜で行なわれた第23回世界スカウトジャンボリーが終わった8月8日の午後。
東京駅に英国のノッティンガムスカウトたちが降り立ちました。
世田谷地区のあちこちのスカウト関係者の家庭に、40人のスカウトとリーダーが2人ずつペアになって2泊3日のホームステイをし。休日を楽しむのです。
14団は4つの家庭がホストファミリーに名乗りを上げ、説明会に参加したり「どんなことをしてあげたら喜ぶかな」「英語は通じるかな」「食事は何を用意する?」など相談し合い、ドキドキしながらこの日を迎えました。
我が家にやって来たのはLeonとJcob。
16歳のLeonは明るさ満点でわかりやすい言葉を選んで話してくれ、シャイなんだけどお茶目なJcobは何でもまじめに答えてくれる好青年。8日夕方東京駅で初めて会って10日早朝東京駅で見送るという本当に短い時間だったけど、イギリスの空気に一緒に包まれているような不思議なおもしろさと充実感満点でした。
日本に来て初めて満足に食べた!と喜んでくれた我が家での夕食は、手抜きでスパゲティーナポリタン(しかもレトルト。ごめんね~)、一口大のステーキ、ベジタリアンのLeonを考えてサラダとラタトゥイユ。中でも一番おいしかったのは生の人参とすいかだったようで、拍子抜けするやらおかしいやら。
長期間のキャンプで疲れ果てていたのもあり、おなかがいっぱいになれば当然眠くなり
「派遣隊スカウトのお迎え!?14団スカウトもいるの?絶対に一緒に行くから起こして!」
と言って横になったまま、朝まで熟睡。
家族へのおみやげを買いに浅草に出かけると、外国スカウトだらけ。みんな同じように「浮世絵」や「歌舞伎」の飾り物を興味津々でみていました。
その足で3人で向かったのは、団本部のある成城教会。なんといってもうちのスカウトたちにもあってもらわなくっちゃ。
ガールスカウト東京58団のみなさんがばっちり準備を整えてくださっていて、一緒にサンドイッチでお昼ごはん。ローバースカウト、派遣隊スカウトたちもやってきて、何やら借りてきた猫のように静かに遠巻きに座っている。いつもの元気はどこへやら。
「え、英語?無理無理、おれ、しゃべれないから」
と、だれもがかなり躊躇していたものの、ローバースカウトのキャンポリー準備で試作中の「竹の祭壇」の角縛りを手伝ってもらったり、カブスカウトの大好きなオッポとりを楽しむうちに一気に打ち解けてくれたみたい。
LeonもJcobも、早朝の電車に揺られながらスカウトとたくさん会えたのが一番楽しかった!と何度も話してくれましたよ。
「ここで一緒に過ごした時間はgreatでWonderfulだった、このうちに来られてよかった」
さりげない気遣いと、いつもたくさんの感謝の言葉を何度も言ってくれた二人。それはもう、お別れが寂しくて。
一生に一度味わえるかどうかの大きな体験は、ホストファミリー間の連携、14団と58団の協力、世田谷地区の支援チームのきめ細やかなフォローが頂けたからこそ、豊かで心温まるものとなりました。応援してくださったみなさん、ありがとうございました。
ボーイスカウト発祥の地からやって来た2人のロビンフッドと語り合ったこと。
人と人は、直接話すこと
そして、違いを認め合うこと
善意とユーモアで解釈すること
スカウトの願いは世界の平和
そのために、どんな小さなことも大切にしたい
生活の中でも、お互いをたいせつにしたいよね
来てくれて、私たちと会ってくれて、本当にありがとう。