時には、スカウトになりきって

今年はどうも雨が多くて、9月6日のリーダー研修会も屋内での開催となりました。

ボーイスカウトって、イメージでは募金とかキャンプが大きいのだけど、いつもそんなことをしているわけでもない。
いろんなところに出かけたり、おもしろそうなことを体験してみたり、公園で元気に遊んでいたりで、いったいどんなことをやっているのかな?つかみどころがないな…と思われがち。

一回一回の集会で大事にしているのは、

おもしろかったな、また行ってみたいな
あの時、友達がこんな風にしてくれたから助かったな
ぼくがちょっと嫌なことを言っちゃったから、ケンカになっちゃったな
日陰に入ったらスーッと汗が引いて気持ちがよかったな

などといった感性を刺激して、せっかくなかまと一緒にいるのなら、どうしたら楽しくもっとおもしろく過ごせるかの工夫を積み重ねていけること。
しかも同い年のなかまではないところも大きな意味があって、ひとつ違いずつの先輩後輩が一緒にいれば、どうしたってゆずってあげたり先輩を立てたりするチャンスが巡ってくる。気働きもちょっとずつ、自然に見習っていけるのも魅力の1つです。
学年でのかたまりで5つの隊があって、その中での活動を終えると上進する ~次の隊に進む~ のも、やる気スイッチを大いに刺激します。

スカウト時代は25歳までで、その間は存分に「楽しい!」「おれって、すごいぜ!」「キャンプはやっぱり最高」を味わっていればいいのだけど、そのままではあまりにももったいない。
せっかく培った感性を、今度は誰かのために役立てること、また役に立ちながらさらに自分も高めていく努力をしていないと、「私はボーイスカウトです!」と胸を張って言い切れない。もちろん社会の一員となって、自らの力で続けていける人もいるのだけど、リーダーという立場に身を置いて後輩のめんどうを見、リーダー間のミーティングや新しい体験を重ねていくのも一つの方法です。
14団では大人になってからこの運動に出会った成人指導者はもちろん、14団育ちでとっくにリーダーになっている人も、ローバースカウトたちも、そういった思いを持って活動しています。

でも、時には原点に立ち返り、「なんとなく」おぼえてきたことや知っているつもりだったことを見直す時間も必要です。
リーダー研修会は、まさにそれにうってつけのひととき。
今年は「各隊のセレモニーを、基本通りに」「隊ごとにゲームを提案」がテーマで、現隊長たちのリードで行なわれました。
参加リーダーたち?
もちろん、ビーバースカウトにもカブスカウトにもなりきっていましたよ。
「ほら、集合だよ」
「え~?うーんと、あとで」
と、もぞもぞしていたり
「やだ~」
なんて、まじめに逃げちゃったりね。

ボーイ隊のゲームは、班対抗のテントたて。
ローバースカウトが班長になって、班員の先輩指導者たちを指導、リードします。
早ければいいっていうものではなくて、チームワークがよかったか、時間はかかってもきちんと立てられていたか、しまい方はどうだったかまでちゃんとリーダーたちは見ていて、最後には的確にそれを伝えてあげることが大事…といった解説には、みんな思わず納得。
リフレッシュもでき、目から鱗の発見もたくさん。
また来週からの活動も、よろしくお願いしますね!

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