昨日の世田谷はなかなか気温が上がらなかったものの、お日様の日差しはたっぷりでした。
14団スカウト達がユニセフ「ハンド・イン・ハンド」に取り組んで、20年くらいたつでしょうか。
小学校1年生では一生懸命声を出して、「お金を入れてもらえるととてもうれしい」の気持ちで取り組む募金活動も、小学校3年生になると募金箱を作りポスターを書くため、「今年のテーマは何だろう」「どうして募金が必要なんだろう」を調べ始めます。
5年生になったスカウトたちは、品川にあるユニセフハウスに出かけたくさんの展示物に圧倒されながら、ボランティアの方の説明を熱心に聞き、ものにあふれた日本とかけ離れた現実の中にいる子どもの存在を知ります。
その年のユニセフ募金には、たぶん最も力が入っていて、集まったお金を数える作業や送金することも、我がこととして頑張って取り組むのです。
それからはスカウト一人ひとりの感性の成長に沿って、「では、自分はどうするか」を考える期間に入っていきます。
自分の頭で考え、全身で感じることが強い心を育てていくからです。
教えられたこと・発見したこと・できごとはいつでも私たち自身の記憶にあって、何かの折りに力を出したり・思考の広がりにつながって判断する力が養われていくのだと思います。
たくさんの方の善意をいただく半面、「こんなことをしているが、募金の行き先やどう使われるのか本当にわかっているのか」という苦情を聞きました。
はい。大丈夫。
もちろん、成長段階では理解が進んでいないスカウトもいます。
でも、どうか子どもたちは誰でも一年ずつ、少しずつ育っていくことを思い出してくださいね。
あたたかい大人の目線が社会の空気となって子どもたちを取り囲むことが、心優しくたくましい命を育んでいくのですから。
そして、もちろん大人である私たちも、自分を振り返り、誠実で、礼儀正しく、感謝の心を忘れない自分でありたいといつも心がけていかないと。
スカウトは、いつもリーダーたちの鏡です。