14団は、こんなところ!

スカウトからのメッセージ

団委員長(代表)から

世田谷14団の団委員長の伊藤正美です。 ジョン・F・ケネディがアメリカ大統領になり、ガガーリン少佐が「地球は青かった」と言い、逆さまの風見鶏のCM・「巨人・大鵬・卵焼き」・坂本九の「上を向いて歩こう」が流行っていたこの年に世田谷第14団(東京第182団)は生まれました。今年で60年。1,000名近くのスカウトが世田谷第14団を巣立っていきました。 私もその中の一人で、弊団のスカウトから初めての団委員長になりました。7代目です。明正小学校の第4回、卒業生でもあります。 1907年にイギリスから始まったスカウト運動が1922年に日本に伝わり日本連盟が結成され、来年は日本連盟創立100周年を迎えます。 世界では171の国と地域で、4,000万人以上のスカウトがおり、4年に1度、世界のスカウトが集う世界ジャンボリーが行われ、日本でも過去2回(第13回、朝霧高原と第23回、きらら浜)で行われました、また、別の周期で4年に1度、日本のスカウトが集う(近隣の外国人スカウトが参加することもあり)ジャンボリーが行われています。来年は第18回で東京開催です。 世界のスカウト、日本各地のスカウト、地区スカウト団の周年キャンポリー、カトリック教会団スカウト(ボーイスカウトとガールスカウト)が集うキャンポリーもあり、沢山のスカウトと交流を深めています。 スカウト歌集に「永遠のスカウト」という歌詞があります。[①ひとたびスカウトにちかいをたててなりし身は、いつもいつもスカウトだ。②同々、いまもいまもスカウトだ。③同々。死ぬときまでスカウトだ。④同々、死してのちもスカウトだ。]このような活動をしているボーイスカウトに、きみもなりませんか?お待ちしています。

こんな活動をしているよ

「どんな活動をしているの?」と聞かれれば、「いつも遊んでいます」が答え。でも、ただおもしろおかしく遊んでいるだけじゃないのが、ボーイスカウトのステキなところ。スカウトの活動には、わくわくする要素がいっぱいです。たとえばチーム対抗ゲーム。体力だけじゃなく、知恵や工夫・時には勘・チームワークも試されるので、いつも同じチームが勝つとは限らない。マラソン大会では、去年の自分の記録に挑戦して成長を実感したり、キャンプの後に大きな壁新聞を作ってみんなの前で発表したり。ある春の日、成城三丁目公園で見つけた「自分のお気に入りの木」が、秋にはどうなっているかを見に行ってさわってみるとか。 いろんなこと、たくさんの発見や体験を通して「自然を大切にしたい」「仲間ってだいじな存在」「ぼくってこんなすごい力を持っていたんだ!」の心が芽生えてくる。ボーイスカウトの不思議な魅力がいっぱいです。 ➡➡「一人ひとりが主役 ~各隊の今~」「活動ブログ」では、それぞれの年代の実際の様子を読むことができます。
 ☆コラム ある日のカブ隊より  「連れ去られたリーダーを探せ!」
「大変だ!きみたちの大好きなリーダーが暗黒の組織に連れ去られたらしい!みんなで探しに行こう。」と隊長から聞いて、がぜん張り切るカブスカウト(小学2年生~5年生)たち。道路に記された →14 の文字をたどっていくとリーダー救出のヒントが見つかるらしい。行先はどこだかわからないけれど、まずは水筒の中身を確認して出かける準備をし、組の仲間で作戦会議。組長を先頭に整列した時は、全員が完全にヒーロー気分です。さて、どの組がリーダーを無事救出することができるかな?ミッションを遂行すべく、1組、2組、3組の順に元気に教会を出発していく。「なりきり」「ゲーム感覚」がカブ隊プログラムのポイントなんです。

10月に新年度スタート

14団の年度は10月に始まって、翌年9月に終わります。 9月最終日曜日の「入隊式・上進式」で新しいメンバーでの隊を結成すると、春のキャンプをめやすにチームビルド~仲間作り~に力を入れ、夏のキャンプ後は一年間のまとめと振り返り…というサイクルで進んでいきます。 8月最後の日曜日は、夕方から「結団記念式典」をおこなっています。 1961年(昭和36年)に成城教会の大越神父さまのお声がけで発団し、今日までボーイスカウト運動のすばらしさを伝え続けてこられたことを、スカウトのご家族はもちろん、団の仲間が全員集合でお祝いし、これからを誓い合います。
10月 新年度始まり・聖タデオ祭(成城教会子どものつどい)
11月 育成会総会
12月 ユニセフ募金・防火夜回り(ボーイ隊以上) ・クリスマス会(ガールスカウト東京58団と合同)
1月 元旦ミサ・もちつき
2月 マラソン大会・カトリックスカウトの日(BP祭)
3月 各隊 春季キャンプ(ビーバー隊はありません)
4月 スカウトフェスタ(ガールスカウト東京58団と合同開催)
6月 オーバーナイトハイク(ボーイ隊以上)
7月 くまキャンプ(小学校5年生のカブスカウトがボーイ隊上進を前に野営体験)
8月 結団記念式典と記念営火(成城教会)
9月 カトリックスカウトの日・入隊 上進式

カトリックボーイスカウト

ボーイスカウトの創始者ベーデン・パウエル卿は、一人ひとりが信仰心を持つことをすすめました。14団はもともと神父様が「カトリックの教えとボーイスカウトのめざすものは同じ」と考えて作られた団。目には見えない大いなる存在に気づき、感謝の気持ちで日々を過ごす気持ちを育む機会はキャンプが最も有効と言われています。スカウトたちは毎月第一日曜日のスカウトミサに参列しますが、カトリック信者であるかどうかは、入団の条件でも、またその後信者になるよう強制されることもいっさいありません。幼いときはよくわからなくても、神父さまのお話から気づきを得たり自分の心と静かに向き合う時間を持てるのは14団の大きな魅力の一つでもあります。なんといっても気さくな神父様は小さいスカウトにもわかりやすくお話してくださり、またスカウトもリーダーも神父様をとても親しく感じています。同じ成城教会に集う教会学校の子どもたちやガールスカウト東京第58団とはもちろん、カトリックスカウト団同士の交流も盛んで、カトリックスカウト日本大会、世界大会に参加してより多くの友情の輪を広げるチャンスがあります。
 ☆コラム ある日曜日の午後 教会で
第一日曜日の8:30からはスカウトミサ。約1時間のミサはビーバースカウト(5歳~小学2年生)にとってはじっとしているのも大変なのだけど、それでも神父さまの「あのね、神父さんが子どもの頃のことなんだけどね…」とか「ボーイスカウトのみんななら知っているかなあ…」で始まるお話にはいつも興味津々。神父さまからもたいせつに思われている心地よさを感じているからこそ、教会の中庭ですれ違ったりすると「神父さま!どこに行くの?」なんて話しかけたりしている。思いやる心は相手にちゃんと伝わるし、そこから優しい空間を作ることができるんだよと、神父さまからもさりげなく教えてもらっている。

14団のなかま

14団の“スカウト”は男子ばかりで、年長さんから25歳まで60人近くいます。もちろん、この活動の主役。 “隊指導者”(5つの隊に所属するリーダー)は、いつもスカウトに寄り添い一緒に活動する役割で、隊長と数名の副長がいます。 “団委員”は、団の運営や隊指導者の支援といった、縁の下の力持ち。どちらもボーイスカウト運動と子どもたちのことが大好きな大人。スカウトとして活動してきてそのままリーダーになった人も、保護者で参加するうちにすっかりはまった人もいます。 “育成会”は、14団を応援する人々の集まりで、団に活動資金や人的物的に支援をしています。 スカウトの“保護者”は、全員所属します。保護者ではないけれどボーイスカウト運動を支援したい、青少年を育成したい、14団をバックアップしたいと考える方(賛助会員)もいて、そうしたすべての人々の善意で活動が成り立っています。
 ☆コラム 保護者もなかま
スカウトの年齢が上がるにつれ成人指導者の関与は減り、スカウト自身の力で活動を進めていけるようになります。それと並行するように、我が子がボーイ隊に入ると保護者も少しずつ足が遠のきがち。それでも保護者会や団の行事(餅つきやフェスタ、式典など)に参加すると、スカウトの様子にちょっとわくわくするのと同時に子育てを共有してきた保護者同士のおしゃべりに花が咲きます。同世代だけでなく先輩も後輩もいるのが素敵な地域のみんなの居場所です。その時代その時代でいろいろな体験を分かち合ってきたこと、男の子を授かったご縁で巡り合ったことは大きな奇跡で、ゆるやかで確かな絆がここにはあります。スカウト活動のよりよい環境を整える最強の応援団が育成会保護者です。うちの子もよその子も、みんなみんな大切な社会の宝物。愛情いっぱいに、一緒に育んでいきたいですね。

世田谷地区のなかまたち

14団の所属している「東京連盟世田谷地区」には、14団のほかに20個団あります。そのうち3個団は学校の生徒・学生だけで構成されていて、12個団では男女スカウトが活動しています。14団のように男の子だけで活動している団は全部で7個団。同じボーイスカウトでも伝統や団の雰囲気はいろいろです。住んでいるところから近いことだけが団を選択する条件ではなく、お子さんやご家庭の方針にあった団を選んでも、どこでも同じボーイスカウト精神を身に着けられることが素晴らしいです。団同士はお互いに尊重し合って情報交換をしており、世田谷地区のスカウトみんなのためによりよい環境を提供しようという気持ちも熱いです。世田谷にはスカウトが800人くらいいて、隊ごとに年に一度は合同集会で活動する機会があります。「こんなに仲間がいるんだな!」を実感できる貴重な日です。毎年参加していくと「あれ?どこかで会ったような…」と顔見知りが増えていくのも楽しみ。ベンチャー隊(高校生年代)以上になると行動範囲も広がって、個々のつながりができたり、より自発的で積極的な活動を展開するチャンスがあります。

歩み

1961年(S36) 東京182 団登録・少年隊結隊
1962年(S37) 年少隊結隊・「赤い羽根共同募金奉仕」
1965年(S40) 「クリスマス会」はじまる 台湾大会に3名初参加
1966年(S41) 「オーバーナイトハイク」始まる
1967年(S42) 年長隊結隊
1968年(S43) 「耐寒駅伝大会」(後のマラソン大会)始まる
1969年(S44) 団歌182団発表・「餅つき大会」始まる
1970年(S45) カブ隊発隊(呼称変更)
1971年(S46) 結団10周年・ボーイ隊、シニア隊発隊(呼称変更)
1972年(S47) 「スキー訓練」始まる
1973年(S48) 「夜回り」始まる
1978年(S53) 団名を世田谷第14 団に変更・ローバー隊発隊
1981年(S56) 結団20周年
1989年(H1) ビーバー隊発隊・カブ隊で「ユニセフ募金奉仕」始まる
1991年(H3) 結団30周年
1999年(H11) シニア隊をベンチャー隊に変更
2001年(H13) 結団40周年
2008年(H20) 「スカウトフェスタ」始まる
2011年(H23) 結団50 周年・団歌182団~14団よみがえる・14 団OB会と協賛で「東日本大震災チャリティーコンサート」開催
2018年(H29) カトリック成城教会「聖タデオ祭」始まる。団行事として参加