春キャンプの前に

220秋にボーイ隊に上進した一年目スカウトにとってはもちろん、中学受験に専念してしばらく休隊していた二年目スカウトにとっても、春キャンプは一つの大きなターニングポイント。
カブ隊で2泊3日、3泊4日と舎営は経験しているものの、自分たちでテントや調理器具を分担してキスリングに詰め、キャンプ場まで重たい荷物をもって自分の足でようやく到着しても、休む間もなくテントをたてたり水を確保したり、やらないといけないことがいっぱい。自分たちが動かないと、何も始まらないのだから頑張るしかないというのは、相当に大変なこと。
先輩に比べて体力もまだ備わっていない小学生にはつらくてつらくて、つい涙が出てしまうことも。
言われるがまま薪を拾い、水を汲みに行きながら、同級生とちょっと愚痴を言い合ったり、そんな時でもなぜか元気な仲間に励まされたりもしながら、だんだんとそんな生活に慣れていく、誰もが通る道のようです。
屋根があって黙っていてもごはんが出てくる家のありがたさが身に染みて、キャンプから帰るなり「お母さん!いつも本当にありがとう!!」と思わず口にしたスカウトも過去に何人もいるくらい。

送り出す側の保護者にとってみれば、キャンプを終えて戻って来た時には懐かしさよりも、まずその薪に焚き染められたにおいと姿にぼうぜん。
「い、一度も着替えなかったの?歯磨きもしなかったの?寒くて?あ!お願いだから、その靴下は玄関で脱いでちょうだい!そーっとお風呂場まで直行して!ちょっと待って!雑巾を持ってくるから!」
と驚きつつ、なんてかわいそうな、過酷な日々を過ごしてきたのかしら…とちくっと胸が痛くなるのも、大抵の方が経験済み。
222だけど、その薄汚れた顔は疲れ切っていてもやりきった!という自信は確かに心に生まれていて、これを境に我が子の何かがちょっとだけ変わっていくのも、また多くの保護者が感じ、懐かしく思い出すのです。

22日、ボーイ隊は立ちかまどを作り、昼食を用意して食べるという、キャンプ前の訓練を行ないました。
久しぶりの顔もそろって、竹を組み合わせ、火が起こるとなにやらそれだけでうれしくなっているみたい。やたらキャベツが目立つスープ?でもその中に飯盒で炊いたご飯も投入していたから、ぶっかけ飯かな?が無事にできあがっていました。
ベンチャースカウト2人が後輩を見守り、時々アドバイス。
自分も体験して来たことだから、1年、2年経っただけでポイントが分かったり、今やるべきことが見えてくるのがすごいところ。
後輩に教えながら、実は自分自身のおさらいにもなっているし、また自信にもつながっているよう。
異年齢の仲間がたくさんいる強み、ですね。

ボーイ隊キャンプは3月26日から29日まで、丹沢に行ってきます。
先週には、班ハイキングでキャンプ場近くまで実踏済み。
自然の中で、仲間とふれあい、自分と向き合って、よい時間を過ごしてきてもらいたいですね!