仲間がいるから

ボーイ隊の4年間は、中学受験や新しい環境での生活や部活に取り組むスカウトにとっては本当にあっという間。
どんなにボーイスカウトの活動が好きでも、環境が大きく変わるこの年頃のスカウトはまだまだ自分の時間をマネジメントするのは難しいこともあり、のびのびと自分らしいスカウティングを感じながら過ごしてもらえるようにと、中高生年代での一貫した進級制度に変わってきました。
これまではあきらめていたボーイ隊での1級スカウト、菊スカウトにもベンチャー隊スカウトとして活動しながらも続けてクリアしていけることになったのは、本当に大きな喜びです。

7月15日。
午後4時半から、ベンチャースカウトの一級章面接が行われました。
スカウトのいつも手元にあって何度も何度もページをめくっていく「スカウトハンドブック」には、上進した時から少しずつ課題をクリアしてきた印がたくさんつけられています。
1級章に必要な課題をすべて獲得したから自動的に章が渡されるのではなく、長期間にわたりあきらめずに続けてきたスカウトに敬意を表し、さらに続けていけるような励ましを伝えられる場として面接の場を設けているのです。

ボーイ隊スカウトの最高の章である菊章ほどかしこまらず、でもセレモニーはきっちりと。
面接する相手は見慣れた団内のリーダーとは言え、やはり隊長とともに臨む面接に、ちょっと緊張した面持ちでした。
でも、これまでのボーイスカウトの時間の中で、同期のメンバーが仲がよいだけではなくよきライバル、よき仲間であることが力になってきたことや、班長時代に班集会に後輩がたくさんきてくれたり気楽に話し合うことが達成感につながっていることを、落ち着いて言葉を選んで話す姿はとても立派でした。

長い人生のひと時に、ふと周りにいる仲間のことを思いやり、そこにいる自分を意識する機会をもつこと。
そしてこれからのことに思いをはせ、また歩み続けること。
6歳から25歳までの長い長い一貫教育のボーイスカウトだからこそ得られる、素敵な時間です。

2018/07/20 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : AH