ホットドッグをつくろう

11月4日は朝から雨が落ちて来そうな曇天。
空を何度も見上げては「お願い…昼間でもって!」とリーダーたちがつぶやいています。
教会の中庭で、今日はビーバー隊、世田谷3団との合同集会でカブ隊、そしてガールスカウトもホットドッグづくりをすることになっているのです。
同じく中庭でテントを出したり炊具をチェックするといったキャンプ準備予定だったボーイ隊は、さっさと計画書づくりの活動に変更して屋内に移動。
大丈夫かなあ…

世田谷第3団は砧・祖師谷を中心に活動している「お隣りさん」で、隊長同士が意気投合して時折一緒に活動をしています。
昨年の夏は合同での夏舎営を榛名湖で開催し、大いに刺激し合ってきた仲間です。
まずは成城3丁目緑地でのゲーム大会で気持ちを高めてからの料理プログラムなので、リーダーの何人かが大量のキャベツを刻んだりドッグパンを運び込んでいます。

一足早く緑地から戻ってくるビーバースカウトのため、ビーバー隊リーダーはテーブルも用意して中庭でスタンバイ完了。
ガールスカウトはすでにホイルに包んで牛乳パックに入れたパンを大事そうに鉄板の上に並べ、ぐるりと周りを囲んでリーダーの手を見つめています。
火がつくと思わず「ほ・・・」
ドキドキで息を止めていたのかな!?お互いの顔を見てにっこり。
同じホットドッグ作りでも中身もつつみ方もそれぞれの好みがあるようで、ビーバー隊はシンプルにキャベツとウインナー。
カブ隊はさらにチーズも加えたもの。
そして、ガールスカウトはドッグパンではなくトーストを使い、彩りも鮮やかにまるでピザトーストのよう。

今日はファミリーデイでおうちの方も参加しているので、ビーバースカウトたちは大張り切りでホットドッグを作りました。
残念なことに雨が落ちてきてしまい、2階キッチンに移動しての「いただきます」となりましたが、「あったかい!」「おいしい!」「もっと食べたい!」「いくつ食べた?」「3つ!」などとにぎやかなひとときです。
「隊長、ぼくね、もっといろんなホットドッグが食べたいな」
「ん?たとえばどんなの?」
「チーズとか、もっといろんなものが入っているの」
「おお、それはいいなあ。じゃあ、今度リーダーたちで試して作ってみようかな」
「ぼくもそこにいくよ!」
「え!全部食べられちゃいそうだなあ」
4つもぺろりと食べ終わったスカウトが目をくりくりさせて隊長に投げかけた希望は、きっといつかかないますよ。
なんといってもスカウトの笑顔を見るのが、リーダーたちの楽しみでもあるからね。

年齢のちがうなかまだけど、同じような活動をしている姿を垣間見るのはおもしろいものです。
「うちにも取り入れてみようかな」「あんな工夫の仕方があったのか」と学べることがいっぱい。
地域に住む大人と子どもがボーイスカウトを通じて知り合って、共に活動しながら年齢を超えたつながりをゆっくりと紡いでいく。
終わりのない不思議なつながりが、ビーバースカウト時代から始まります。