14団のボーイ隊は「カモシカ班」「シェパード班」にわかれて、それぞれ集会を開いて活動しています。
カブ隊時代の「1組」「2組」…に比べるとぐっと「班」への思いが強まっていて、仲間意識もお互いに切磋琢磨しようという思いも見て取れるようです。
自由に自分たちの行動を決めることができ、隊長には「班で決まったこと」を最優先で話ができ、それを実現していく過程は実生活ではそうそうないこと。スカウトが小さな自信を少しずつ味わう絶好の機会です。
大人から見れば「え?そんなこと?」と思うような些細なことでも、また教会の中庭でブランコを揺らして遊んでいるだけに見えるような時間でも、それは彼らにとってパラダイス。この時期だけに注目するのではなく、長い成長の通過点として黙って見守っていきたい、むしろ周りの大人にとって我慢がまんの4年間かもしれません。
いつの間にやら自分で考え、意見を持ち、行動できる人となる基礎ができていたんだ!を実感できる日はそう遠くない日にやってきますよ。
さて、そんな年代の世田谷じゅうのボーイ隊スカウトのための一日ラリーが11月1日に開催されました。
スタートとゴールはカトリック赤堤教会(世田谷9団本部)。
そこから羽根木公園、駒沢公園、桜新町の久富稲荷神社といった課題ありのメインチェックポイントをめぐり、その他3か所のサブチェックポイントも設けられている広範囲のポイントラリーです。
隊長やリーダーはチェックポイント1の駒沢公園で待ち受けている中、カモシカ班とシェパード班の合同班が元気に出発し、羽根木公園での「火おこし」にチャレンジしました。
20団、24団リーダーが用意した薪を組み合わせて火をつけ、30cmほどの高さに張られた麻紐を焼き落とすのがミッション。隊キャンプではさんざん訓練して来た火おこしは、リーダーたちもビックリするくらいの素早さでクリア!
遅れて取材に向かってその話を聞いたときは、ちょっと隠せないくらいの誇らしさでにんまりしてしまいました。
とはいっても強みもあれば弱みもあって、他のチェックポイントでの課題「歩測」や「計測」では隊長もがっくりの結果で、新しい課題が見つかったようです。
小5の一年目と中2の四年目では体力に雲泥の差があり、長距離を歩くのも大変だったことでしょう。ついこの前までカブスカウトだった一年目にとっては、本当にうんざりするような時間だったかもしれません。
また、ここ数年はユニセフ募金の活動と重なっていたため14団はラリーに参加できず、久しぶりに他の団のスカウトを垣間見て、またリーダーたちとふれて刺激を受けたこともたくさんあるでしょう。
どんなことも体験。
一度味わったことは次に同じことに出会ったときには、多くの場合余裕を持って以前より上手にやりこなせるもの。
少しずつ力が蓄えられている、ボーイ隊スカウトたちです。