1月に入って、まず最初の活動は、10日世田谷区役所で行なわれた「新年子どもまつり」。
小学校1年生のビーバースカウトたちは、新しく仲間になる年長さんも一緒に会場に設けられたさまざまなブースでお正月の遊びをいろいろ体験してきました。
今年はとっても多くの人々が集まって、そり滑り・かまくら・羽根突き・べえゴマなど、どこも長蛇の列。
ちゃんと順番を守って、楽しく遊ぶことができました。
2年生から4年生のカブスカウトたちも、もちろん組長を先頭にあたりをきょろきょろしながら興味のあるブースに参加してきました。木工細工や革細工は作品を持ち帰ることができるので、それもとっても楽しみ。
こうして参加して遊んできたスカウトたちですが、ボーイ隊になると今度はお祭りのお手伝いをする側にまわります。
世田谷地区内のボーイ隊仲間たちとシフトを決めてリサイクルコーナーでの呼びかけや駐輪場での自転車整理、もちろんボーイスカウトコーナーでも大活躍で、ポイントラリーの景品を渡したりスタンプを押したりで大忙し。
自分が楽しませてあげる側に回ると、スカウトたちの表情が一気に大人っぽくなるのでとても面白いのです。
14団ボーイ隊スカウトになったばかりの5年生2人が、「新ちゃんまちがい探し マグネット版」のコーナーで、お客さんに並んでもらったり、マグネットを渡したりのお手伝いをしてきました。
一人でてんてこ舞いだったリーダーは、はじめ
「ありゃ、こんなに小さなスカウトではいっしょに遊んでしまうのではないかな?大丈夫かなあ」
と心配だったそうですが、並んでいる子どもたちに丁寧に説明したり、わからなくて困っていたらそっと教えてあげたりと、親切なお兄さんぶりを見てすぐに安心したのだそう。
遠くから見守っていた隊長からはもちろんたくさんほめられたけれど、他の団のリーダーからも褒められて、2人はとっても照れくさそうにしていました。手放しでうれしそうな顔をするなんて、かっこ悪くてできませんからね。
高校生年代のベンチャースカウト、大学生年代のローバースカウトたちは、後輩スカウトの安全を見守り一緒に会場内を回ったり自転車の整理を手伝っていました。
毎年来ているこのお祭りはどこに何があるのかはとっくにわかっていて、リーダーもとっても頼りになるスカウトたちです。
同じ「新年子どもまつり参加」でも、そのかかわり方が年代が上がるにしたがって変わっていくのがボーイスカウト活動のいいところ。
遊んでもらう存在から、誰かを楽しませてあげられる存在へ。
そしてそのこともまた楽しいと感じられる自分へ。
自分が少しずつ成長していることを実感できるチャンスがたくさんあります。
明日のスカウト新年会はいつものようにベンチャースカウトが主導します。
楽しみにしている後輩スカウトたちの見えないところで計画を練り、時間配分を考え、ゲームに必要なグッズを準備しているはずだけど…今日の夕方あたりから「やばい!やばい!」と言いながら慌て始めるのかな。
(もっと早く終わらせておけばよかった!)と後悔するのもまた次の機会に生かせる体験なので、14団内で失敗することは全く問題がありません。じっと我慢して見守っているリーダーは、ちょっと胃が痛いのですけどね。
繰り返しの体験がスカウトたちをゆっくりゆっくり育てていきます。