結団53周年記念式典

clip_image002314団の誕生祝でもある結団記念式典と記念ファイヤー。それはいつも「8月の最後の日曜日」に行なわれています。普段なかなか集まることができないスカウトやリーダー、あるいは様々な事情で退団してしまった方々が、ふと懐かしく思い出して古巣にやって来られるように。いつでも私たちは待っているよという気持ちから、この日を大切にしています。

今年は結団して53周年。式典は16時半からですが、午後になるとスカウトたちが集まり始めます。それぞれの隊で集会を開いている合間にビーバー、カブ、ボーイ、ベンチャー、ローバーのそれぞれの隊を代表した旗手が一人ずつ、そして国旗を持つ一人と合わせ6人がローバー副長のもと、式典で旗をもって入堂、退堂する練習を始めます。それに合わせて、聖堂はベンチャースカウトやボーイスカウトの手で式典ができるよう配置を換え、入堂の合図である太鼓の練習も始まりました。去年までは出来上がった会場に行って座っていただけのボーイ隊一年目のスカウトも、今年は先輩たちに交じって重い長椅子を移動させるのに一役買っています。中庭ではベンチャースカウトたちが営火の準備。長年14団の餅つきを支えてくれた臼がとうとう壊れてしまい、解体してファイヤーとして最後の務めを果たしてくれる予定です。

clip_image0062そのころキッチンでは14団の伝統である「同じ釜の飯を喰おう会」の準備で大わらわ。120人分のカレーを作るのもけっこう大変な作業。一年を振り返りながら涙を流し(玉ねぎを剥いている人だけですが)、野菜や肉を刻んでいる団委員たちのもとにローバースカウトがふらっとやってきて「あ、おれがやりましょうか」と気軽に手を貸してくれます。彼らがカブスカウトやボーイスカウトの頃から顔見知りではあったけれど、ただそれだけの関係。ローバースカウトとなった今、大人同士がちょっといたわり合いながらまた冗談を言いながら大笑いして、一緒にカレーの準備をする図。19年間の一貫教育の結果って、こんなところにも表れているんですね。

さて、16時半。いよいよ式典が始まりました。神父様を始め、教会運営委員会、ガールスカウト東京58団、OB会からたくさんのお祝いの言葉をいただきました。神父様からの「教会にボーイスカウトのみなさんがいてくれることは、本当に頼もしいことだなと思っています。」はとてもうれしく、またそれにきちんと応えられるだけの私たちでいたいな、と決意を新たにしました。

clip_image008式典の後は「同じ釜の飯を喰おう会」。 大鍋で作ったカレーは、なんといってもローバースカウトたちの
心がこもっているのだからいつも以上にとってもおいしい!これから記念営火を仕切るベンチャースカウトたちも大喜びでぱくついています。

雨が降る予想をはね返したのはやはりそのベンチャースカウトたちでしょうか。今年の大ヒット「アナと雪の女王」の簡単スタンツによってキャンプファイヤーの始まり!8人の高校生スカウトたちの元気いっぱいの進行で、スカウトたちの出し物やゲームが次々と披露されていきます。まだ夏休みの宿題が終わっていない…と焦るボーイ隊班長たちも、この時ばかりは思いきり自分たちらしい出し物に全力投球で、やんやの喝さいを浴びました。

IMG_7545ガールスカウトの可愛いお風呂の歌や誕生月のゲームソングにも、14団全員で参加。大きな輪となって盛り上がりのうちにロックマイソウルが始まりました。「どのタイミングで、ベンチャーの出し物をださせるか?」
「そして、逆襲にあったらおれたちは何を披露するか?」 を念入りに打ち合わせしていたローバースカウトたちにつけ入るすきも与えず、火は静かに落とされ、神父様のお話で楽しく過ごした一日の終わりが告げられました。

縁あって成城教会のボーイスカウトで出会った仲間たちが、その絆を確かめ、14団をたいせつに思い、さらには自分自身を高める努力を続けていく力を得られる日。結団記念式典は今年も大きな余韻を残して終わりました。この一か月は団も各隊のリーダーも一年のまとめとこれからの一年の準備の真っ最中。9月28日午後から入隊式・上進式を行ない、新しい年度が始まる予定です。