ビーバーラリー2014は、今年も五月晴れの砧公園で。豊かな緑と陽ざしの中で、世田谷じゅうのビーバースカウトが集まって「WASHOQUEST(和食エスト):和の大事な調味料さ・し・す・せ・そ を発見、体験しよう!」で盛り上がりました。
14団は20団と合同でチェックポイントを担当。20団リーダーが作ってきてくださったかっこいい兜をかぶっているビーバー副長3人組は、かつてはもちろん14団ビーバースカウト。カブスカウト時代はそのやんちゃぶりでリーダーたちが時には手を焼き、ときにはおなかを抱えて大笑いをする強烈なメンバーの一員だったのだけど、中学生になると部活が忙しくなったりや体調を崩したりで随分御無沙汰だった。
ママたちのすごいところは「子どもにもやりたいことがあって、それぞれの都合もある。いつかまた始めたいと思う日はきっと来るから」とまったく動じないで見守っていたところ。それぞれがいろんな体験をして落ち着いて、ふと14団を思い出した頃の絶妙なタイミングで声がかかり(というか、声をかけて)、徐々にカムバックしたローバースカウト。
走り回って遊んでくれる人、まったりにこにこしている人、余計なことは言わないしっかり者と、それぞれのキャラに惹かれるビーバースカウトたちがいつもまとわりついて遊んでもらっている。
ビーバーラリーの午後、ローバースカウト対ビーバースカウトのオッポトリ対決という無謀な企画。なんといっても、ローバースカウトは腰に10本の紐をつけて逃げるだけ。ビーバーのオッポを抜くことはできないルールは過酷すぎる。それでも一人は「おれ、ぜーったいに抜かれない。14団魂だ」とかたく決心している。それをきいて「だな!よし、14団だからな!」とちょっとお手伝いに来たつもりのリーダーまで、すっかりその気になっている。「よーい、始め!」の合図で世田谷地区のローバースカウト15人はビーバースカウト86人と見学の子どもたち38人が待ち構える輪の中に勇んで入っていき、・・・・あえなく惨敗。
つい目先のことで判断してしまいがちだけど、子どもって本当にすごい存在。周りの大人がどんなに期待をし矯正しようとしても、自分が持って生まれた力を発揮して思うように生きていく。もっと良い環境を、もっと正しい道を示さなくっちゃ!子どものために!って大人は考えがちだけど、そんなことはたぶん余計なお世話で、大人を必要な時は子ども自身が知っている。
失敗して、自分で考えて、やり直す機会を与え、知っているけれど知らんぷりで、大人同士のネットワークはちゃんとはりめぐらしておいて、ちょっと危ない…という時には出ていく体制をとっておく。ボーイスカウトだからこそ作り出せる環境だね。