桜の季節の4月に中学、高校、大学へ其々進学されたスカウトがいると思います。リーダの中には社会に巣立った方もいらっしゃいます。新年度に新しい門出を迎え張り切りきることは本当に素晴らしいことだと思います。
ただ、新しい門出で環境が変わると、スカウト活動の継続が難しくなることがあります。
私自身、小学4年からボーイに入団しましたが、小学6年は中学受験でボーイの活動をお休みしました。中学進学に際し、リーダから「また戻って来い」と言われ、結果として、都心の中学だったので地元の友達と成城教会で活動できたことがとても楽しかったのを記憶しています。
高校時代も忙しくてベンチャーの活動にあまり参加出来ませんでした。それでも大学に進学した時、団の方からリーダを手伝わないかと誘って戴き, 御陰様で大学時代はカブとベンチャーのリーダを楽しくやらせて貰いました。思い返して見ると、私のスカウト活動は何度か中座し、決して勤勉なスカウトではありませんでした。ただ、当時の関係者の暖かいスタンスで、スカウトを長く継続でき、結果として私の半生に大きな幅が出来たと感謝しています。
団委員やリーダの皆さんへのお願いは、途中でやめたり、休隊するスカウト、或は欠席がちなスカウトに対し、決して排他的にならず大きな目で見守ってあげて欲しいということです。「スカウトは永遠に」という言葉がありますが、関係者の広い気持ちがあるからこそ実践できるのだと実感しています。この春新しい門出を迎えた皆さんに心から弥栄を贈ります。
(西和田健二育成会常任理事からのメッセージ 14団ニュース2014年5月号より)