3ツのステップ

14団NEWSは発行から4年目に入り、今まで巻頭言は団委員長と育成会長にお願いしていたのを、多くの方々の持ち回りということになり、トップバッターのご指名を受けました。改まって巻頭言を書けと言われると、誰もが一歩引きさがりたくなるので、どんなことでも思いついたことをコラム風に書けるようにしたいと考えています。

私が当団に関わり始めた頃、ボーイスカウトの仕組みを、生涯児童教育に携わった義父に話をしたところ、apprenticeship,friendship,leadershipの繰り返しなんだな、といったのを思い出します。 カブスカウトもボーイスカウトも最初は見習スカウトで、先輩達に教わり基本的な行いを身につけることから始まります。 次のステップは仲間同士のコミュニケーションをとり、いかに力を合わせ協力出来るかが問われます。 最後に班長・次長になると、自ら計画を立て班をまとめて行くリーダーシップが求められます。これらのステップは各隊に上進する度に、その都度繰り返されます。このことは社会人となり新入社員として就職したときも、職場が変わったときも同じです。 会社で取締役に抜擢されたとき、部下には偉そうにしていても、重役会議では末席からのスタートです。 定年後老人会に入っても、いきなりリーダーシップを発揮する御仁も中にはおられますが、最初はやはり謙虚に見習いからです。 近頃就職難の影響もあると思いますが、就職してもすぐ職を変わり、なかなか定職を持てない人の話をよく耳にします。 社会に飛び出す若者達は、生涯ついて回るこのステップをスカウト活動の中でしっかりと身につけておきたいものです。

(柳 昭一育成会常任理事からのメッセージ 14団ニュース2013年1月号より)