あなたが喜んでくれれば

「成城教会子どものつどい」のミーティングのために教会へ。誰かに会えるといいなと思っていたら、おお、やっぱりいた。

ボーイ隊の一年目の3人がロビーでなにやら作成中。「なにやってるの?」と近寄っていくと、口々に春キャンプの報告書作りをしているという。いいものができそう?

「いや、無理」うふふ。予想通りの返事。

「あ~、はい、頑張ってます」もこのスカウトお得意の返事で、とにかくいつだって一生懸命取り組む姿。もう一人は…「もう書くのはうんざりだよ…」と言いたいのをこらえているのが、何とも言えず可愛いこと。

「提出日の5月4日って、隊長の誕生日なんだよね」と、さりげなく言うと敏感に反応して、「え!?やばい!ちゃんとしないと!誕生日なんだ…」とメモ。表紙に隊長の誕生日をメモしてどうするんだ?と笑いをこらえながら「いいプレゼントになるね」とダメ押しをしてきちゃった。

「誰かのために」は、昨年組拡委員会発行の「ボーイスカウト募集ちらし」のタイトルの1つだけど、相手を思う気持ちが大切なのは誰だってわかっているはず。それなのに、つい忘れてしまうのか自分を優先してしまうとちょっとしたトラブルが起きて、ギクシャクしたり誰かが言葉を飲み込んで我慢したりを招いている。

優しさや楽しさを分かち合える方が断然気持ちがいいのだから、やっぱり自分だけが生きているわけではない、周りにたくさんの人がいて、その人たちにも気持ちがあることを、いつも気にかけていられるようになればいいのにな。せっかく14団で出会った仲間。こんなことも当たり前に理解できる人になっていけるといいよね。

「あなたが喜んでくれれば、私も幸せ」が「私はこうしたい…こうあるべきです…」よりちょっとだけ強くなるだけで、素敵な世の中が近づいてくる。