12月7日第一日曜日。
早朝の冷たい空気に首をすくめながらも、14団スカウトたちは元気にスカウトミサに集合しました。
全体での朝礼が終わったら、今日は団の仲間でユニセフ募金をおこなうため、いつもの組や班ではなく全体で3つのグループを作って最寄りの駅の一角で活動。
今年のユニセフのハンド・イン・ハンドのテーマは「栄養不良」です。
街ゆく人々に呼びかけをするのも、ただ「募金をお願いします」だけではなく、「栄養が足りなくて困っている子どもたちのために」も盛り込んで呼びかけをしようとくまスカウトやボーイスカウトが後輩たちに教えます。
たくさんの方々が呼びかけに答えてくださって、本当にうれしかったとリーダーもニコニコしていました。
お預かりした大切なお金は、25日にくまスカウト(小学校4年生)が責任をもって集計し、郵便局からユニセフに送金させていただきます。
ありがとうございました。
ところで、今年もハンド・イン・ハンドに参加するにあたって、くまスカウト(小学校4年生)は先月品川にあるユニセフハウスに体験見学に行ってきました。
このハウスの一階には大きな世界地図があって、その中のどこの地域で困っている子どもたちがいるのかを調べることができるだけでなく、ユニセフに支援をしてもらっていた50年前には日本にも届けられていた脱脂粉乳の大きな入れ物、現在もアフリカなどで使われているジャガイモ洗い機や井戸の模型、水が入ったのと同じ重さになった水瓶、教育に必要な文房具や教科書などが手に取って実際に確かめられる展示がたくさんあります。その一つ一つをさわったりボランティアさんの話をしっかり聞いて、ユニセフの活動を学ぶ時間なのです。
この体験はここ10年ほど毎年繰り返しているので、今やボーイスカウトもベンチャースカウトも、もちろんローバースカウトも一通りのことを理解してこの募金活動に臨んでいるのがうれしいところ。
今年のくまスカウトたちももちろん初めての体験でしたが、一生懸命話すボランティアさんの話に耳を傾けメモをしてきたことを、翌週の集会で後輩に教える体験をしました。
人から聞いたり理解するのはたやすいけれど、それを自分の言葉として伝えるのってこの年代の子どもたちにはもしかしたらちょっと難しいことかもしれない。
しかもさまざまな種類のお金を分類し、いくら集まったかを数え、合計して金額を出し、さらに送金しに行くこと、またその過程と送金した金額を1月18日スカウト新年会の前に、団の全員の前に立って報告をすることも待っています。
一つ一つが体験であり、その時できたことできなかったこと、そして感じたことはみんな自分のもの。
楽しいこともいやだなと思うことも、心の糧となっていく。とてもゆっくりだけど。
それがある日ぱっと花を咲かせ、それを仲間たちと共有できるところがボーイスカウトの素敵なところだなって思います。
「いつの間にそんなにたくましく育ってきたんだろう!」
「あいつ、すごいじゃん!」
「先輩、かっこいい!」ってね。
努力したことは、決して裏切らないって先輩たちは知っている。
カブスカウトはもちろん、『スカウト活動、楽しい!』が基本。
楽しみながらも組のなかまを引っ張っていき、くまスカウト同士で協力し、たくさんの経験を重ねていこうね。
キミたちの未来は、まだ始まったばかり。