3ツのステップ

14団NEWSは発行から4年目に入り、今まで巻頭言は団委員長と育成会長にお願いしていたのを、多くの方々の持ち回りということになり、トップバッターのご指名を受けました。改まって巻頭言を書けと言われると、誰もが一歩引きさがりたくなるので、どんなことでも思いついたことをコラム風に書けるようにしたいと考えています。

私が当団に関わり始めた頃、ボーイスカウトの仕組みを、生涯児童教育に携わった義父に話をしたところ、apprenticeship,friendship,leadershipの繰り返しなんだな、といったのを思い出します。 カブスカウトもボーイスカウトも最初は見習スカウトで、先輩達に教わり基本的な行いを身につけることから始まります。 次のステップは仲間同士のコミュニケーションをとり、いかに力を合わせ協力出来るかが問われます。 最後に班長・次長になると、自ら計画を立て班をまとめて行くリーダーシップが求められます。これらのステップは各隊に上進する度に、その都度繰り返されます。このことは社会人となり新入社員として就職したときも、職場が変わったときも同じです。 会社で取締役に抜擢されたとき、部下には偉そうにしていても、重役会議では末席からのスタートです。 定年後老人会に入っても、いきなりリーダーシップを発揮する御仁も中にはおられますが、最初はやはり謙虚に見習いからです。 近頃就職難の影響もあると思いますが、就職してもすぐ職を変わり、なかなか定職を持てない人の話をよく耳にします。 社会に飛び出す若者達は、生涯ついて回るこのステップをスカウト活動の中でしっかりと身につけておきたいものです。

(柳 昭一育成会常任理事からのメッセージ 14団ニュース2013年1月号より)

OB会発足

平成24年11月18日、「14団OB会」が正式に発足しました。昨年の50周年記念イベントに多くのOBが久々に参集し、現役スカウト・リーダーとの交流を深め、OB会発足の機運が高まりました。記念イベントから約1年、満を持して開催されたOB会発足会では、OB会の設立趣旨として「OB会員による14団スカウト活動への物心両面でのサポート、会員相互の交流・親睦」などを掲げ、会長には東京182団(現世田谷14団)結団に深く関わられた山崎曉氏をお願いし、今後のOB会の活発な活動を誓い合いました。

発足会に引き続き開催された懇親会では、OBのみならず育成会役員、団委員、現役リーダーら約40名の方が参加、久保田育成会長、水野団委員長ご自慢のスペシャル料理に一同大満足の中で会話も弾み、スカウトソングの大合唱などもあって大いに盛り上がりました。当日参加できなかったOBの皆さん、次回の参加をお待ちしております。

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OB会へのご案内

11月18日(日)に世田谷14団のOB会が正式に発足しました。182団ボーイ隊設立時にリーダをされていた山崎曉氏がOB会の初代会長に就任されました。OBやOG、リーダ、支援者など世田谷14団に関係されたすべての方がOB会の会員になれます。14団スカウトの健全な運営を支援し、卒業したOB・OG同士の絆を維持することが目的です。

社会に出て立派に活躍しているOB・OGのご経験がスカウト活動の支援になったり、最近卒業した若い方の絆も維持できるような、そんなOB会になればと願っています。

 

(14団ニュース2013年1月号より)

2013年度育成会総会

会計年度変更のため、11月18日()午後に成城教会 信徒会館2Fで昨年2度目の育成会総会が開かれました。総会議事に先立って、風戸団委員編集のスライドショウで、半年の活動の映像を見ながら交流を図る催しが、午後2時から1時間ほど持たれました。

団委員や育成会員のお母様方9名!が作られたお菓子とお茶をいただきながら、各隊のリーダーが話す活動についての熱い想いを聴き、和やかで豊かな時間を過ごしました。

午後3時から総会議事に入り、久保田育成会長の挨拶の後、平成24年4月1日から9月30日までの半年分の活動報告と決算、平成24年10月1日から平成25年9月30日までの1年間の活動計画と予算の審議が行なわれ、原案通り承認されました。

今回の会計年度変更で活動計画と予算の時期が一致し、計画が立てやすくなるでしょう。

(14団ニュース 2013年1月号より)

 

耐えるということ

初代育成会長 大越神父様が筆字で「 忍 」とお書きになったものを額装して飾らせて頂いております。道元の教えの中にも忍辱(ニンニク)という言葉があります。苦難に耐え忍ぶことです。欲しいものが手に入らない時、他人から悪口を言われた時、【 じっとがまん 】すること、それも忍辱のひとつです。悪口を言われた時は自分では気がつかない自分の欠点をただで教えて頂いたと、むしろ感謝の念の方が宜しいと思います。

思うようにならない人生を生きてゆくためには、耐え忍ぶということを身に着けておくことが必要です。それも大人になってからでは手遅れです。幼いときから、普段の日常生活の中で、折にふれ、時にふれ、具体的な事実に触れながら、親が子に教えることが大事なことだと思います。一番よいことは親自身が、がまん強い人間の手本になることです。

小学生や、中学生の自殺のニュースが絶えません。その原因は複雑で簡単にはいえませんが、忍辱というものが、幼い時から身についておれば、命を断つまでにはならないのでないかと、私は胸が痛んでなりません。私の言う忍辱はいわゆるスパルタや強制的なものではありません。長い人生ですから長続きできない我慢は駄目です。「 雨の日には雨を、風の日には風を 」式の忍辱で、むきにならず当たり前に生きることです。

すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。 (コリントの信徒への手紙 13-7)

(久保田武光育成会長からのメッセージ 14団ニュース2012年10月号より)

結団51周年記念式典

8月26日(日)午後4時から結団51周年記念式典が行われました。今年は聖堂の内装を改装中のため、信徒会館1階の仮聖堂で執り行われ、川原神父の福音朗読、そして福島神父のお話で式典が始まりました。続いて立山でのカトリックスカウトキャンポリーに参加出来なかった近藤篤君に宗教章を福島神父から授与されました。例年行われる上進式は今年から9月最終日曜日に変更になりましたが、7月に入隊したビーバースカウトとカブスカウトが紹介され、新しい仲間として、皆に迎え入れられました。次にご来賓の教会運営委員長、ガールスカウト東京58団団委員長からそれぞれご祝辞を戴きました。ちなみに教会委員長は182団のスカウトでした。最後に久保田育成会長、水野団委員長のお話を戴き、式典を終了いたしました。

式典終了後、教会の庭でスカウト・リーダー・58団ガールスカウトそして育成会員の保護者の皆さんと一緒にカレーライスを食べ、ファイヤーの始まりを待ちました。このカレーライスは、みんなで「一つ釜の飯を食って」「団家族」を再認識しようと言う趣旨で長年続いている恒例の行事のひとつです。

日没、国旗降納に続いてベンチャー隊の先導でキヤンプファイヤーが始まりました。燃えさかるファイヤーの周りでは歌と各隊のスタンツが進行し、後半にはローバースカウトも一役かって、この夏の暑さを吹き飛ばすかのように大いに盛り上がりました。川原・福島両神父とも最初から熱心にご観覧頂き、最後は川原神父のお言葉を戴き閉幕と致しました。

今年は暑さの影響だったのか、スカウトのご家族、OBの参加が例年より少なかったように思いました。毎年の記念式典は今後も8月最終日曜日に執り行う予定です。大勢の皆さんと共に夏のひととき心を一つにしたいと思っております。

(14団ニュース 2012年10月号より)

親切心は心の癒し

去年の3月11日東日本に大地震があり津波でたくさんの方が亡くなりました。まだ行方不明の方々もたくさんおられるなか、震災後500日になろうとしております。世田谷14団では周知の通り支援チームを結成し、育成会の皆様・教会員・育成会賛助会員・そして当団OBの方々の多大なるご支援により十数回にわたり被災地大船渡において活動して参りました。

「スカウトは親切である」  たったひとつの親切な心遣い、ひとつの親切な言葉、ひとつの親切な行い、それさえあればこの世は変わります。私は本当にそう信じております。世界中の人々が心の平安、人生の意味ある生き方を探し求める中、人を愛し、寛大な親切心を持つと、確実に違いが生じます。親切な心は神から与えられた貴重な贈り物ですが、最も美しい愛の表現のひとつと思います。そうしなければならないから与えるのでなく、混じりけのない真実の愛から与えることは、この世にある本当に美しい行いです。無償の善意、物惜しみしない親切心は世の中をよりよい場所にして、私達をよいスカウトにしてくれるものと信じております。

被災地は震災当時の飢えと寒さを凌ぐ苦しみは無くなりましたが、家族を亡くし一人暮らしの高齢者やいろいろな形の心の悩みは計り知れないものがあります。当団の復興支援チームは、まだまだ継続し活動していくことにしております。今までにも増してなお一層のご支援を宜しくお願い致します。

(久保田武光育成会長からのメッセージ 14団ニュース2012年7月号より)

2012年育成会総会

育成会総会は、年に1回、育成会員と団指導者皆で過去1年の活動を振り返り、更にこれから1年の活動方針を共有する大切な集まりです。今年は6月17日(日)各隊毎の説明会を事前に行なった後、15時から信徒会館2階で開かれました。出席者は約50名。このうちスカウト保護者は約30名で総数60世帯の半数でした。

冒頭、久保田会長が挨拶の中で、育成会員は共に育てるという意識でボーイスカウト活動にもっと積極的に参加してほしいと言う主旨の話をされましたが、これは欠席された保護者の皆様に是非考えて戴きたい事です。

水野団委員長の活動報告に始まり、決算、予算等案件は全て承認いただきましたが、今年の協議事項の目玉は会計年度の変更でした。前年度まで4月1日~3月31日となっている会計年度を、実際の活動(秋から新編成で活動を始め、翌年8月の夏季キャンプで仕上げる)に合わせて10月1日~翌年9月30日に変更するものです。

育成会員の皆様からの会費徴収は今まで通りで変更はありませんが、団指導者にとっては活動のサイクルと会計年度が一緒になり、計画が立てやすくなります。

今回承認いただいた予算は、従って変則的に4月1日~9月30日までの半年分ですが、夏にJCCS(日本カトリックスカウト協議会)の4年に一度の全国カトリックスカウトキャンポリーが立山で計画されており、これにカブ隊、ボーイ隊、ベンチャー隊が参加する関係で、多くの金額が計上されました。 今年はもう一度11~12月に総会を開き、半年分の総括と次の1年間の活動方針を協議頂く予定です。

次回総会には多くの育成会員の皆様が参加されることを期待いたします。

(14団ニュース 2012年7月号より)

 

スキー訓練

雪中キャンプスキー例年1月2日~4日は、希望者によるスキー訓練が行われています。

今年は総勢26名と参加人数は少なかったものの、震災、原発と受難の福島県沼尻温泉で無事活動が出来ました。団体のキャンセルが相次ぐ中、ひと時田村屋旅館に子どもたちの歓声が響き、ほんの少しですがお世話になっているお礼ができたようです。スカウトを参加させて下さったご家族にも感謝です。雪は例年より少なかったものの、広いゲレンデで各自が大いに楽しみましたし、初心者のスカウトは先輩の指導でかなり上達しました。スキー訓練は少人数のため、普段はなかなか味わえない交流が大きな魅力でもあります。年少スカウトが、お兄さんスカウトが率先して行う食事の準備を見習ったり、ナイトゲームなどで一緒になって遊んで過ごす時間もあります。今年も雪中キャンプをおこなったので、BSサイトを見学してきました。大人はもちろん、久保田育成会長ご夫妻を囲んでの夜の集まりでボーイスカウト談義に花を咲かせました。子育ての悩みを共有したり、リーダーの素顔を垣間見たりと一つの家族のように過ごす貴重な時間となっています。

 

50周年記念事業

50周年【記念式典]

結団50周年を祝う式典は、例年と同じく8月の最終日曜日、28日(日)16時より聖堂で行われました。 今年は、世田谷地区、とJCCS(日本カトリックスカウト協議会)関係者35名と教会関係で長年お世話なった11名、計46名の方々をお招きし、華やかな雰囲気の内に式が進められました。スカウトによる福音朗読、福島神父による隊旗の祝別と祝辞の後、「14団の年輪」と題してプロジェクターによる映像を使って14団の過去のトピックスや恒例の年間行事等が紹介されました。来賓4名の方から励ましの祝辞を戴き、14団からは水野団委員長と久保田育成会長の挨拶があり閉式となりました。 集合写真撮影の後、スカウトとリーダーは恒例の「一つ釜の飯を食おう会」のカレーライス。 来賓の方々や育成会員は1階ホールで開かれた祝賀会に参加しました。祝賀会では赤堤教会のロワゼール神父のアコーデオンと歌が飛び出すなど楽しい雰囲気で終始し、19時前に解散。引き続いてベンチャースカウト主導のファイヤーで皆盛り上り、最後は川原神父から締めのお話を戴いて50周年にふさわしい式典を閉じました。

 

[記念誌]

8月28日の結団記念式典の日に結団50周年記念誌を発行致しました。発団の要となってご尽力された大越神父、杉田神父、石田元団委員長、佐藤元教会委員長はじめ多くの関係者が既に帰天され、発団当初のお話を生で記載することが出来なかったことが大変残念でした。しかし残された数少ない記録をたどると共に、この50年の間当団に関わってこられた多くの方々のそれぞれの思いを綴り合わせることで、発団以来の50年の歴史を今日に伝え、今後の指針となる1冊にまとめることが出来ました。更に、記念誌別冊として来年3月発行予定で、本年の記念行事の記録に合わせ、現役のスカウト全員の文集に着手しています。この別冊は、あの時は「こんな年だったのだ」、「あの頃はこんなことを考えていたんだ」、と思い出に残ると共に、後輩スカウトに伝えるメッセージでもあり、今を100周年に伝える1冊になればと期待しています。

 

チャリティーコンサート2[チャリティーコンサート]

旧東京182団・世田谷14団が50年間も続いてこられたのは多くの方々の支えと努力があったからこそ。そこで、感謝の思いを胸に9月24日狛江エコルマホールにて、50周年記念東日本大震災支援チャリティーコンサートが開催されました。久保田育成会長からの呼びかけに賛同したOBが企画を練り、OB有志と現役指導者からなる実行委員会で準備を進めました。演出・照明・音響はOBのつてでプロの方にお願いしたものの、チラシやチケットなどの用意、受付や会計、司会、舞台裏での細々した役割は、OB有志と現役指導者が何度も打ち合わせをし、協力して行いました。

14時。6人の旗手がBGMと共に後方入口から入場すると大きな拍手が起こりました。きりっとした息の合った動きに会場の雰囲気が一気に盛り上がります。スカウトたちのスタンツはきびきびと、そして楽しそうでこれまでの最高の出来ばえでした。14団の歴史を振り返るプログラムでのOBからのメッセージは、現役スカウトや保護者の心に響くものでした。1月から毎月ご指導いただいた孕石先生が見守ってくださる中、緊張することなく大きな声でスカウトソングを歌うこともできました。そして、何と言っても和太鼓梵天の演奏。笑顔いっぱいで、力強く素晴らしいパフォーマンスと共に繰り出される和太鼓のパワーには、その場にいた誰もが魅せられました。この日の収益は10月8日に大船渡市末﨑町泊里地域協議会に久保田育成会長と水野団委員長によって手渡されました。ご協力をありがとうございました。

(14団ニュース 2011年10月号より)

2011年育成会総会

年に一度、私達の活動を確認する育成会総会が619日に多数の会員参加を得て開催されました。今まで総会後に行われていた各隊指導者と保護者の懇談が今回は総会前に実施されました。総会後は指導者、育成会員の交流を図るティパーティが開かれ、育成会理事の辻さんが焼いて下さった大きくて素敵なシフォンケーキを皆で楽しみました。

23年度は50周年記念事業を考慮に入れ、育成会予算の行事費を大幅にアップし、団では各隊への団補助を増額しました。23年度重点目標として、記念事業の他に「成人指導者の育成」、「スカウト募集の推進」、「育成会活動の活性化」が上がっています。育成会員の皆様の積極的な活動への参加を期待いたします。 尚、総会欠席で資料御希望の方はお申し出ください。